文化講座
斑入り植物 1
斑入り植物は、花の変異と共に園芸植物における選抜の重要な要素です。
以前(第18回)にも書きましたが、全ての植物に現れる可能性があります。
私も斑入り植物は大好きなので、極力集めています。
私が、いいなと思った植物を紹介します。
東山植物園で開催した「斑入り植物展」のディスプレイです。私が作りました。
ヤマボウシ、ギボウシ、アジサイ、椿、ネム、オニユリ、マルバノキ などの斑入りです。
サンゴジュ・・・ガマズミ科の常緑高木です。以前は良く植えられていました。私の小学校の生垣がサンゴジュで、学校で飼っていたニワトリの餌としてミノムシを沢山取った覚えがあります。最近はミノムシを見かけません。
それは、ミノムシはオオミノガという蛾の幼虫の隠れみので、中国原産の天敵のヤドリバエにより、1994年頃に確認されてから30年程で、ほぼ絶滅になっています。縁起物のミノムシの財布も作れないですね。
アジサイ・ハニーウェーブ・・・レモンウェーブからの枝変わり品種。花はガク咲き。
アジサイ・スパイス・・・花にも絞りが入ります。千葉の大栄花園さん作出。
ネム黄斑・・・ネムの斑入りの中でも綺麗な方です。左下はチョコレートネムです。
ネム白斑・・・純白でコントラストもよい人気の品種です。ネムは根伏で増やします。根を切ると芽吹きますので挿し木より簡単です。
斑入りバナナ・・・ムサ・アエアエ 植物園でしか見たことがなかった斑入りバナナが市場で買えるとは驚きでした。私も注文しようかと思いましたが、置き場所の事で思いとどまりました。
斑入りイチジク・・・品種はドーフィンです。刷毛込み斑なので少し暴れるのが難点です。
万両・紅孔雀・・・新葉がそろう8月頃からが見頃です。直射日光を避けて、完全日陰に置きますと来年まで赤いままです。私が種苗登録をしました。
オオバギボウシ・黄金富士
ギボウシ・オレンジマーマレード・・・黄色味が強いお勧めのギボウシです。4倍体のフォビドゥンフルーツもお勧めです。
セッコク(長生蘭)・冠月・・・日本原産の小型のデンドロです。中斑なので茎が黄色(飴矢)になっています。
花も咲きますが、年中美しい葉姿が観賞できます。
ギャラリー(最近私が興味を持った植物)
キササゲ(5月末)・・・中国原産の落葉高木。
薬用植物として知られている。実がササゲ(大角豆)に似ている所から名付けられた。
キササゲの実(7月)
玉アジサイ・・・先日(8/17)水窪(静岡県)の山奥、門桁山に昆虫採集に行った折、玉アジサイが沢山咲いていました。気温が25度くらいでとても過ごしやすかったです。