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万葉植物から伝統文化を学ぶ

万葉いけばな研究家
庄司 信洲

 新年を迎へて、家から近くのたんに出掛けてみると、稲穂の緑々とした中に麦の穂畑の姿を観することもあります。その麦畑は新鮮な感覚を感じさせてくれます。
 そして、その麦にての麦めしは、こめつぶが大きく強くむことで甘味を感じさせてくれます。
 そして、さらに『万葉集』では二首まれており、その一首として、「こんそうもんおうらいの歌の類の下」・「物に寄せておもひぶる歌」と題しての、「相聞(恋の歌)」の一首として、
馬【うま】柵【せ】越【ご】しに麦はむ駒【こま】の罵【の】らゆれどなほし恋しく思ひかてなく(作者未詳)
(馬が逃げ出さないように囲った柵であり、そのさくしに麦を食べてののしられる馬のように、どんなに

万葉植物から伝統文化を学ぶ
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