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文化講座

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季節のフラワーアレンジメント

栄中日文化センター講師
グリーン ローズ主宰
フラワーデザイナー フラワーフォトグラファー 松浦 奈美子

バレンタインのプチブーケ

St.Valentine's Day
 2月14日は世界各地で「男女の愛の誓いの日」とされています。
 ヨーロッパでは、女性から男性へのみとは限らず、お花・ケーキなどを恋人にプレゼントする習慣があります。日本では、女性が男性にチョコレートを贈る習慣となっています。

バレンタインとは。。。。
 ローマ帝国皇帝 クラウディウス2世は、兵士が愛する人を故郷に残すと士気が下がるという理由でローマにおける兵士の婚姻を禁止しました。キリスト教司祭だった聖バレンタインは秘密に兵士を結婚させましたが、捕らえられて、処刑されました。その日が2月14日です。

プチブーケの作り方

 大好きな彼の部屋に飾ってもらうように、大人の色合いで、お花をワイヤリング・テーピングしてプチブーケを作ります。
 ワイヤリングの方法はいくつもの種類がありますが、今回は代表的なものを一つご紹介します。(クロスメソッド)
材料
花材 ネイチャーオルウェイズ バラ(SMLクリーム) 1輪
ヴェルディッシモ バラ(ローズメディア・フレンチブルー) 1輪
バラ(ローズメディア・パステルブルー) 1輪
フロールエバー バラ(ベイビー・クランベリー) 1輪
カーネーション(STDホットピンク) 1輪
カーネーション(STDクランベリー) 1輪
リボン 細いリボン 1.2m
太いリボン 1.5m
ワックスペーパー(黒25cm幅) 適当量
使用する資材
ハサミ、グルーガン、グルースティック、ワイヤー(#24裸、#26ブラウン)、フローラルテープ(ブラウン)


知っ得情報
ワイヤリングとは、主にお花にワイヤーを使って、ステム(茎にあたるもの)を作る作業です。
使用するワイヤーの番手は、その都度(たとえば、お花の大きさやがく下の茎の状態)によって、判断します。1番よく使用するのは、#24裸ワイヤーです。
お花に貫通させてワイヤリングする場合は、原則、裸ワイヤーを使います。それは、もし地巻きで貫通させた場合、巻いてある緑や茶色のものがはがれてきてしまい、貫通しずらいからです。
(ただし、葉物などであとでフローラルテープで隠せない場合の貫通は、地巻きワイヤーを使います)
貫通させない場合は、ワイヤリングのときに指が滑らないためにも、地巻きが(あとでフローラルテープを巻くとしても)やりやすいです。ただし、慣れてきたら、裸ワイヤーで行っても大丈夫。)
裸ワイヤー使用のときは、完全にそのシルバー色を隠しきってください。(フローラルテープまたは、アレンジの工夫で)
(ワイヤー・フローラルテープについては、前回の号の知っ得情報を参照してください。)


作り方
(1)バラ・カーネーションのワイヤリング (クロスメソッド)
 バラとカーネーションのワイヤリングをします。
(a) #24裸ワイヤーを目分量で1本を1/2にカットします。

クラフトはさみのギザギザのところでワイヤーの切り口が斜めになるようにカット。

(b) バラの場合、がくのすぐ下のふくらんだ所に、ワイヤーをクロス(十字)に貫通させます。

ステム長めにしたい場合は、さすワイヤーの長さを長くするか、または挿したワイヤーの片側を長めにして下に下ろします。

カーネーションの場合、あまり下の方でに挿すと折れてしまう場合がありますので、長いがくの下から1/4のところあたりに挿しましょう。


(c) 4方向のワイヤーをすべて下に下ろします。



(2)バラ・カーネーションのテーピング
 フローラルテープを(1)のワイヤーに巻きつけていきます。
そのまま、上からフローラルテープを巻いても大丈夫なのですが、慣れないうちは滑ってし まい巻きにくい状態になります。そこで、ワイヤーを挿したあたりにグルーを少しつけたあとに、あらかじめ少し伸ばしておいたフローラルテープをつけて、 2~3秒後から巻き始めると滑りにくく巻くことができます。


(a) 花のすぐ下のところは、両手の指で普通に巻きつけ、少し下に巻き下げてきたら、

(b) 必ず、片方の手の指で花首を回転させて、もう一方の手の指でフローラルテープを斜め下方向に引っ張りながら、巻き下げていきます。

両手の指で巻き下げてしまうと(花首を持って回転させないと)お花がくるんくるんまわり、お花を傷めます。また、速度が遅くなります。最初は大変でも頑張って、片方の手の指で花首を持って回転させましょう。

(c) 全ての花材について、(a)、(b)の作業を行います。


(3)プチブーケを組みます。
(a) 支点の1点を指で押さえて、そこを中心にほぼラウンド状にお花を束ねます。

(b) 束ねましたら、適当な長さにそれぞれのワイヤーの長さを揃えて、カットします。
そして、その支点をしっかりと#26地巻きワイヤーで巻き、ねじ縛る。


(c) (b)のワイヤーをしばった場所から下まで、フローラルテープで巻く。

(d) ワックスペーパーで素敵に包む
いろいろな工夫ができます!例えば、紙を2枚重ねて少しずらしても。または異素材の紙の重なりでも、あるいは、包み方に工夫しても。。。。

(e) 足元(手元)をしっかりワイヤーで縛り、その上からリボンをつける。

(f) 全体を整えて、完成!!
季節のフラワーアレンジメント
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