文化講座
大麦を使ったアレンジ
大麦の『パニエ』 アレンジ の作り方
ドレスが広がっているようにバランスよく、美しい パニエ型 を作りましょう。
材料
花材
ネイチャーオールウエイズ | ヘデラ実付き | 2本くらい |
大地農園 | ビビアン(ベビーブルー) | 1 |
こまち(エンジェルブルー) | 2 | |
フロールエバー | カーネーション(ミニ スモーキーブルー) | 2 |
バラ(メディアナローズ ソフトイエロー) | 2 | |
バラ(ベイビーローズ ソフトイエロー) | 1 | |
バラ(ピッコラローズ ピーチ) | 1 | |
ユーカリ | 3本 | |
ほか | 大麦 | 2束 |
リボン | 70cm | |
クレイヌラタ | 3本 | |
シーナマイ | 少々 |
道具
|
知っとく情報
オオムギ(Hordeum Vulgare)はイネ科の穀物。中央アジア原産。
作り方
【1】大麦のスパイラルを作る
- 大麦を1本1本、葉などを取り除き、滑らかな茎にしておく。
- 穂がついている方を6~7本ずつ、「穂」の下の部分を揃えて、そこから1cm下くらいのところにフローラルテープの上辺が位置するようにしっかりと束ねる。この作業をすべての本数の大麦について行う。(本数に関しては、最後のほうで調整)
- 穂の高さ(長さ)に対して、茎が1.3~1.5倍の長さになるように茎をカットする。
(この場合、ちょうど茎の長さの半分のところ。切った茎の下半分の部分は、後ほど使用) - 3.の作業が終了したものを、右利きの場合、反時計まわりに、フローラルテープを巻いた場所を重ねながら、常に前に重ねた大麦の小束より左側に斜めに位置するように重ねていく。
- 斜めの角度が可能な限り傾いたら、右手でなるべくできているスパイラルの型をくずさないように(親指と人さし指で輪をつくり)軽くもちあげ、時計まわりに約90度回転させる。この作業を行いますと、少し穂の広がりが小さくなります。
- 5.の状態になったら、4.の作業を繰り返し行う。
(大麦は軽いので力を入れすぎないようにすること)
a:b:
c:d: - すべての大麦の小束をスパイラル状にし終えたら、フローラルテープの位置(大麦の小束に巻いたフローラルテープの位置)を整えて、そのところをしっかりと麻ひもでしばる。
a:b:
c:d:
【2】茎の部分の調整
【1】で作りました『大麦のパニエ』 の下の茎の部分が、今回使用の大麦の本数が少ないため疎になりすぎています。そこで次の作業を行い、茎部のボリュームをだします。
- 【1】の2.で切り取った茎の下の部分を上下(天地)をそのままにして、上(天)側の茎2本の切り口にグルーをつけて、茎の広がるパニエの部分につけてゆく。
(その際、先端につけたグルーが他の茎につかないように注意してつけてゆく)
(10本くらいは、パニエの中でなく、側面の調整に使うように残しておく)
- 1.で残しておいた茎を側面がなるべく滑らかに美しくなるように側面に注意してグルーでつけてゆく。
- 広がったパニエの部分の底部は、大麦のパニエが自立するようにカットする。
【3】穂の首もとをアレンジ
- 麻ひもでしばった部分に網目にワイヤーを通したシーナマイを動きをだしながら、セットする。
- お花や葉をワイヤリングせずに、直接グルーをしっかりつけて、動きをだしながらアレンジしてゆく。
その際のアレンジの注意事項は、- 穂の広がりよりも外側にあまりお花や葉がでないようにする。
(ただし、シーナマイや少しの葉はバランスがよければ大丈夫) - シーナマイの動きの部分よりも外には(特に茎の下の部分には)あまりアレンジを広げないようにする。
今回は、大麦をスパイラル状にしてパニエのように組むことがメインですので、お花のアレンジを広範囲に広げすぎないことが大切です。 - お花や葉の向きは、麻ひもの位置から斜め上向き・横向き・下向きなどいろいろな方向に向けて、動きをだしたアレンジにします。
(ただし、下向きに関しましては、あまりにも多く下向きにするとだらんと垂れた印象の作品になってしまいますので、要注意!) - 基本、正面を決めてアレンジしますが、後ろや横からみてもある程度お花が入っていること。そうすることで、奥行き感がでます。
- リボンなどで更に動きをだして。
- 穂の広がりよりも外側にあまりお花や葉がでないようにする。
- 完成!