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季節のフラワーアレンジメント

栄中日文化センター講師
グリーン ローズ主宰
フラワーデザイナー フラワーフォトグラファー 松浦 奈美子

ハロウィン ~トピアリー~

トピアリーとは、庭の樹木を刈り込んで,立体的にした造形物のことです。もともとは、「装飾庭園」「装飾的な刈り込み」というような意味だそう。ヨーロッパでよく見られ、樹形としては、球形、動物形,鳥形,器物形(扇,王冠など)、乗り物形(舟など)などがあるそうですよ。今回は、ハロウィンをテーマにした球形トピアリーを作りましょう。

ハロウィン ~トピアリー~の作り方

材料

花材

花材の画像

プリザーブドフラワー
プリマヴェーラ
ローズべべ(テラコッタ) 3輪
ローズべべ(カシス) 4輪
アーティフィシャルフラワー
アジサイ(ブリュンヌ ゴールドイエロー) 1/4本
アジサイ(オレンジ系) 1/2本
アジサイ(グリーン モーヴ) 1本
実(レッドベリー) 1房
実(ブルボンベリー) 1本
洋ナシオーナメント(茶) 2個
洋ナシオーナメント(ワイン色) 1個
パンプキンオーナメント各種 各1本
オアシス 1/3ブリック
球オアシス(直径7cm) 1個
枝(黒) 1本
リボン(オレンジ) 2m
リボン(オーガンジータイプ オレンジ系) 2m
器(黒) 1個

道具

道具の画像

  • グルーガン
  • グルースティック
  • ペンチ(ニッパ機能付き)
  • クラフトはさみ
  • 布切はさみ
  • フローラルテープ(台座用)
  • #24裸ワイヤー
  • #24緑地巻きワイヤー

作り方

(I)下の器にオアシスを設定

  1. 器の形にあうように、なるべく深く底までオアシスが入るようにセットして、器の口辺りは、オアシスと器の高さはほぼ同じになるようにする。
    (セットするときは、なるべく器にピッタリの大きさにカットして、器とオアシスの接する所にグルーをつけてしっかりと固定する。ただし、器の口辺りに少し隙間があってもしっかりとオアシスが固定されていれば、大丈夫です。)
     
     

(II)球オアシスの直径(大きさ)の調整

  1. 下の器の大きさとのバランスを考えて、球オアシス全体にお花がアレンジされたときの出来上がりの大きさを予測して、バランスが良いような大きさに球オアシスを予めカットしておく。
    *今回は下の器の口が広いので、お花の高さ(花首の長さ)を考慮してもカットせずにそのままの球オアシスの大きさにアレンジします。

(III)お花の先準備

ワイヤリングしたすべてのお花のステムは、今回は、ステムが完全に見えないようアレンジするので、テーピングはしてもしなくても大丈夫です。
*ワイヤーステムの長さについて、球オアシスにアレンジするお花のワイヤリングは、原則、球オアシスの半径よりも短めにする。長すぎると、球オアシスの中で交差してしまい、最後のほうのお花が挿しづらくなります。
(下の器にアレンジするお花は、ワイヤーの長さはある程度長めでも大丈夫です。)

  1. アジサイ#24緑ワイヤーでツイスティング

  2. バラ(プリザーブド)直接、真横からカットして切り口にグルーをしっかりつけてアレンジする方法でも良いのですが...ちょっと、待って!!!
    トピアリーの球オアシスにアレンジする場合、お花の高さ(花首の長さ)を考慮して、アレンジして「球」に見えるようにアレンジします。ということは、今回、小さいプリザーブドのバラを横からカットして、球オアシスにアレンジすると、バラが他のお花に比べて低くなってしまいます。もし、バラをある程度、目立たせるのであれば、高めにアレンジしなくてはいけません。ですので、
    今回は、#24裸ワイヤーでワイヤリングして、開花の処理をします。(適当数)
     

  3. ピックのついたオーナメント(グッズ)などは、ピックを適当な長さにカットする。
     
     

  4. 実物を束ねたり、ステムをカットしたり...いろいろなパターンでワイヤリング
     
     

(IV)リボンの先準備

リボンは他のお花の高さ(花首の長さ)を考慮して、1輪や2輪などを作ってワイヤリングする。

 
 

(V)球オアシスにアレンジ

  1. まず、球オアシスに70%の面積が埋まるくらいまで、枝にささずにアレンジする。先に枝につけてしまうと、アレンジの際に力が入り、球オアシスと枝がしっかり接さずに、ぐらぐら動くようになってしまいます。もちろん、かなり気をつけて挿す側の反対側をしっかり押さえて、挿せばよいのですが...枝に挿さずにアレンジする際、フローラルテープの巻きの円の中央が、アレンジ途中の球オアシスの台座にピッタリ!です。利用します。
     
     

  2. 一応は正面を決めてアレンジしますが、あまりにも前ばかりにメインのお花をもってくると、美しいアレンジとはなりません。多少、正面のほうがお花が多いかな?くらいの感じで、全体的にどこから見ても美しいアレンジにしましょう。
    また、アレンジのお花の高さは、多少の高低差がついたほうが動きがでますが、高低差がですぎたりすると、球に見えなくなるので、要注意です!美しく、バランス良く、球に見えるようにアレンジします。
     

  3. また、お花を球オアシスに挿すときは、その球オアシスの中心点に向かって(中心点から放射線状に延びた延長線上の向きにお花の向きがあるようにします。)挿すようにします。そうすることで、美しい球の形に仕上がります。
     

  4. 70%くらい球オアシスにアレンジが完了したら。
    球オアシスの中心点くらいまで、まっすぐに枝を挿します。

    (枝は、予め上の球の部分のアレンジの大きさと器の大きさから、長さを決定して、カットしておく。下の器の底深くまで挿すことを念頭に置くこと。)
  5. 上記を器のオアシスの中央にまっすぐに挿す。
    その際、途中の枝がカーブしていても、必ず、球の位置は、器の真上中央になるようにする。そうしないと、アレンジした球オアシスの重さで不安定になることもあるので要注意。また、オアシスに挿した場合の挿し口がぐらぐら動くようならば、隙間にグルーを入れ、枝を入れるとしっかりと動かないようにできます。
     

  6. 球オアシスのアレンジの続きをする。

(VI)下の器にお花をアレンジする

  1. 球オアシスにアレンジするときとは、異なり、いろいろと長さに変化をつけて動きを出してアレンジしてもOK!
     
     

  2. 残っている枝も、アレンジ!
     
     

  3. リボンは、Uピンなどを使って、くしゅくしゅとさせたり、ひねったりして、オアシスの隙間を隠しながら動きを出すように、アレンジする。
     

(VII)少し離れて見て、最終調整

アレンジの場合、ずっとすぐ近くで見つめ過ぎ?な時があります。少し離れて作品を見てみると、近くでは気づかなかったところが見えてきます。試してみてください!

  • ◆球に見えますか?
  • ◆どこか妙な隙間がありませんか?
  • ◆どこから見ても、美しいですか?

(VIII)調整しましたら、完成!

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