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季節のフラワーアレンジメント

栄中日文化センター講師
グリーン ローズ主宰
フラワーデザイナー フラワーフォトグラファー 松浦 奈美子

Box Arrangement ~*~ボックス アレンジ~*~

 

いよいよ夏本番ですね。
 今回は、BOX(箱)に貝を使ったプレゼントにも最適な アレンジをご紹介いたします。

どちらも人気のアレンジ方法です。今回は(1)のアレンジ方法をご紹介いたします。

ボックス アレンジ の作り方

プレゼントにも最適な配送しやすく、また持ち運びやすいアレンジです。
リボンを使って、オシャレに。

材料
花材 ネイチャー
オールウエイズ
バラ(SMLホワイト) 2
ヴェルディッシモ バラ
(ローズメディア ハワイアンブルー)
3
大地農園 バラ
(ローズスカイライン ベイビーブルー)
1
ネイチャー
オールウエイズ
カーネーション(SMLホワイト) 2
  カーネーション(STDブルー) 2
ヴェルディッシモ アジサイ(パステルブルー) 1/6box
4枚
リボン ストライプ 1.5m
オアシス レインボーフォーム(白) 1/6カット
ライトブルー 丸ボックス  
*今回はちょっと多めに用意してセレクトして使用しました!
使用する資材
・ハサミ
・グルーガン
・グルースティック
・ワイヤー(#24裸、#20白、#24白)
・フローラルテープ(白)
・ピンセット
・ カッター

知っ得情報
  ・今回は、カーネーションについて
  ナデシコ科 セキチク属 原産地はヨーロッパ、西アジア 
  ラテン語の肉色(incarnation)で、原種の花の色から付けたと言われています。
カーネーションの歴史は古く、古代ギリシャ時代から栽培され、花冠を作りゼウスの神に捧げたと言われています。
16世紀に入ってからイギリスなどで改良され、八重、大輪の花をつける四季咲きの園芸種が作り出され、19世紀に入ってからは、中国原産のナデシコ属の植物などと交配が行われ、現在見られるようなカーネーションができあがったといわれているようです。


作り方
 【1】箱の底にオアシスをセッティング
(1)
箱の大きさに合うように、また、アレンジするお花の高さを考えて、レインボーフォームを適当な大きさ・厚さにカットする。(今回の場合は、1/6にカット)
  (2)
レインボーフォームを箱の口のところにあてて、跡をつけて箱の形にあうように、カット。

(3)
箱の底の内側にグルーをいっぱいつけて、上記(2)でできたレインボーフォームをセットする。


 【2】お花、貝の下準備

(1)バラのワイヤリング (第3回説明済
バラのがくの下の茎に挿せない場合は、花びらのしたの方の位置に挿す


(2)カーネーションのワイヤリング
カーネーションのワイヤリングは、この写真で挿したところよりも、もっと下の方に挿しても大丈夫なのですが、時々、その下部に挿すと、ポキッと折れる場合があります。
その時は、あとでフローラルテープでは巻きづらいのですが、この写真の位置に挿すと折れることはまずありません。
*今回、完全にワイヤーを隠すアレンジですので、フローラルテープは巻きません。

(3)貝にピックをつける
#20白ワイヤーを写真のように形作り、貝の裏側にグルーをしっかりつけて、固定させる
*この場合、#20ワイヤーが裸であっても結構なのですが、地巻きの方がすべらなくて作業がしやすいです。

(4)アジサイのワイヤリング  ツイスティング法
(a)まず、アジサイをワイヤリングしやすいように小分けにして束ねる。
アジサイの小花様が枝分かれで、広がってしまっている場合、茎にフローラルテープを巻き、束ねてワイヤリングしやすくする。
もちろん、フローラルテープを巻かずに直接ワイヤーでワイヤリングしてもできますが、しずらいことと、枝が繊細な場合は折れてしまいます。

 
 
 
(b)ツイスティング法でワイヤリングします
#24白ワイヤーをフック状にして

 
 
 
長いほうの側のワイヤーで枝と短いほうのワイヤーを一緒に巻き込んで、巻き下げていきます。



 【3】BOXにリボンをつける

(1)
箱のフタの内側にリボンを少しだけ折込み、リボンの先端(両端)にグルーをつけて、箱の内側に貼りつける。その時、リボンはピン!と張った状態になるようにします。


(2)
箱のフタではない下の部分は、箱の内側に少しだけリボンを折りこみ、グルーで貼りつける

 
 
 
箱の底裏は、リボンをクロスさせて渡らせてもOKですが、リボンに厚みがあると、クロスした部分が高く浮いてしまい、箱がガタガタと動くことがありますので、底面は、少しだけリボンがあり、グルーでリボンをつける状態にします。
その作業を4箇所行います。

(3)
箱のフタにリボン結びをしたリボンをつける
リボンはワイヤーを使って、リボン結びをした状態をつくり(第4回説明済)、ワイヤーは短くして、箱のフタのリボンがクロスした部分にグルーでつける。



 【4】お花をアレンジする

(1)
作品に前側を決める

(2)
同じ大きさ・色のお花を前から見て、平行な位置にアレンジしますと、「眼」のようになってしまいます。注意してくださいね。

(3)
メインのお花(今回はバラ)を少しだけ、ほんの少しだけ他のお花よりも高くアレンジしますとお花がゆとりのある表情になります。

(4)
貝を均等にバラバラにあしらうよりもグルーピングしたほうがよりフランス的です。

(5)
注意事項を参考にそれぞれのお花のワイヤーを適当な長さ(箱からあまりですぎない)にカットして、その先にグルーをしっかりつけてアレンジします。

(6)
全体のバランスを十分考えて、お花が苦しそうでないように多少(ほんとに多少)の高低さをつけてアレンジします。

完成
季節のフラワーアレンジメント
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