文化講座
身体に優しい日焼けケア
5月に入り日差しが強くなってきました。
これからの季節はますます日焼け対策に気合が入りますよね。
日焼け止めはこまめに塗りなおしてあげることで、効果を持続します。しかし、市販の日焼け止めには様々な添加物が含まれているものもあり、その成分の中は、サンゴ礁の死滅の危機、精子数減少や、脳の発達への影響など様々な問題が指摘されています。頻繁に使うとなると躊躇してしまいますね。
どれを使ったら安全なのか、自分の身を守るために選択する力が必要になってきます。
そこで今回ご提案させていただくのが、精油を使った日焼け対策。
実は、精油にはSPF効果をもつものがあります。SPF値は日焼けが始まるのを遅らせる効果を示していて、SPF1がおよそ20分とされているため、SPF値が低くてもこまめに塗りなおせば効果を持続することができます。
精油のSPF値は低いものが多いですが、毎日のケアで使ってあげることで、日焼けに強いお肌を作ることが期待できます。
化粧品はお肌の表面の表皮層までしか届きませんが、精油は分子が小さいため毛細血管が通る真皮層まで届きます。精油はよりお肌の奥に浸透し血流にのって全身に行き渡るので、体内で植物の効能をダイレクトに受け取ることができます(図1参照)。
※図1
さて、ここからは日焼け止めに有効な精油と、日常のケアをご紹介していきます。
紫外線は浴びると体内で活性酸素が発生し、お肌をサビさせます。これがシミ、しわの原因とされています。この活性酸素の発生を抑えてくれるものが、抗酸化作用のあるもの。
抗酸化作用をもつ精油の効能を取り入れることで、日焼けに強い身体が作られていくので、ぜひ毎日のお手入れに取り入れてみてください。
◆日焼け止め対策におススメの抗酸化力のある精油(SPF効果もあり)
- キャロットシード
- ネロリ
- ローズマリー
- ゼラニウム
- フランキンセンス
- ラベンダー
◆お手軽の使用方法
- キャリアオイル 10ml
- 精油 2滴
※キャリアオイルは、アーモンドオイル、ホホバオイル、ココナッツオイルなどがおススメ。
簡単な精油の効能の取り入れ方は、キャリアオイルに精油を混ぜてお肌に塗るだけ!
キャリアオイルにも日焼け止め効果があるので、日焼け対策にピッタリの使い方です。
日焼け止めとして使用することも可能ですが(ただし、強い紫外線には不向き)、毎日のお肌のお手入れやマッサージとして使い、抗酸化成分を体内に取り入れて紫外線に強い身体作りをする目的として使うのがおススメです。
また、精油には保湿や肌荒れを防ぐなど、美肌になれる効能もたくさんあるので一石二鳥です。天然のものでここまでできるなんてすごいですよね。
とっても簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
天然の植物のパワーで紫外線と上手につきあって行きましょう!