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衣食住のアロマ

Beauty Cook~RAW FOOD&アロマヒーリングサロン~
Beauty Lifeプランナー
古川 容子

植物が持つ力

今月は、アロマの原料となる植物の事をお伝えしたいと思います。

日本では、「精油」と「アロマ」は同一のものとして、一般的に雑貨として扱われています。
皆さんはアロマというと、アロマポットで香りをお部屋に焚いたり、消臭効果として使ったり、クラフトを作ったり。

というイメージが大きいでしょうか?

「アロマ」という言葉は「香り」を意味するので、柔軟剤の香りなど、人工的に作られたものなどの香り全般を、アロマとして扱われています。

よく専門店などで購入できる、植物を蒸留して作られたものは「精油」又は「エッセンシャルオイル」といった名称で扱われます。

この精油の使用方法は、日本はイギリス式の使い方が主流となっていて、
"希釈して使用する""直接塗布はできないもの"です。

香りを楽しんだり、クラフトを作ったり、希釈してトリートメントしたり。
そういった使用方法が一般的なのは、イギリス式から来ているんですね。

一方、フランス式の使い方は、直接塗布や飲用をして、より精油を身近に使う使い方になります。
医療機関でも薬の代わりに処方されたりなどして、飲用する事が一般的にあり、自然の力を用いた使い方が広く取り入れられています。
それだけ品質も重要視されています。

日本ではそういった使い方はされていないので、かなり違和感を抱く方もいるかもしれません。
もちろん、市販の精油は飲用できるものではないので、直接塗布や飲用は絶対にしないでください。

植物が持っている力は、癒しと捉えられがちですが
それだけではなく、とても力強いものです。

アスファルトを突き破って生えてくる雑草の力強さを考えていただいても、分かるかもしれません。
私がよく行く屋久島では、植物が本来の力を持って生きています。

山の麓にある植物と、山の上にある植物は形状が違っているのですが、それはなぜかというと、野生の鹿などに食べられない様に、野生の動物などが多くいる山の上の方は植物の形が食べられにくい形に進化して行く為です。

何百年、何千年という時間をかけて、植物達は進化し、環境に自らを馴染ませながら生き抜いていきます。
それはとても逞しい力で、ただの癒しというものだけではありません。
人間の手が入り、養殖された植物達はとても弱く、病気にもなりやすいので生き抜く力は強くありません。
ただ、そういった植物の方が、現代はどちらかというと馴染みが大きいかもしれませんね。

本来の、逞しい植物が持つ力を私達が取り入れる事で、私達が元々持っている可能性を引き出してくれる力も持っているのが、本物の精油。

日常的に、精油を取り入れられる様になったら、ステップアップして直接塗れる精油を使ってみていただくと、その力強さを実感してもらえるかもしれませんね。
もし、そういった精油に出会う事があれば、是非取り入れてみてください。

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