文化講座
自分が心地よい香りで心のバランスケア
「四月病」この言葉を聞いたことがありますか?
「五月病」はゴールデンウィークが明けたころからなぜかやる気が出にくくなったり、不安・緊張を感じる状態が続いて、その精神的なストレスで体調が悪くなる症状のことを指します。
これと同様の症状が4月に起こることを「四月病」と言います。
新年度が始まり、環境が変化し、気候が暖かくなってくるこの季節。
周りの変化に対応できなくて、心身が疲れ果ててしまうとメンタルや体調に様々な症状が出てきます。
今回はそんな"変化ストレス"に負けないよう、精油を使ってリラックスしながら気分転換ができる方法をご紹介したいと思います。
それは深呼吸です。

呼吸は自分の意志で自律神経のバランスが取れる方法です。
ストレスを感じたり、気分が乗らずイライラする時は体が緊張していて呼吸が浅くなりがち。
そうすると交感神経が優位のままになってしまいます。
この時に深く呼吸をすることによって副交感神経がうまく作用し、自律神経のバランスが取れるようになります。
とは言え意外と深呼吸は難しく、上手にできない人もいるかと思うのでまずは「ため息」から始めていきましょう。
ポイントは長くゆったり息を吐くことです。
この時お腹に意識を集中し、吐く時にお腹をへこませ、息を吸う時にお腹を膨らませるとよりリラックスできます。
またみぞおちを手のひらで温めていくと、さらに呼吸が抵抗なくできるようになります。
みぞおちを手のひらで温めていくことによって、横隔膜周辺の筋肉を緩め、深呼吸ができるようになるからです。
体内に酸素がしっかりと取り込まれることで、老廃物が排泄されやすくなり、疲労回復が早くなります。
また神経の伝達もスムーズになり、眠気や倦怠感が軽減されます。
では呼吸のポイントが押さえられたら、次に精油を使って深呼吸をしていきましょう。

自分が心地よいと感じる香りは、「もっと香りたい」という気持ちを誘発させ、深く呼吸ができるようになります。
なので精油は自分が「心地よい」と感じるものを選んで使っていきますが、参考までにいくつか精油をご紹介しますね。
〈気持ちを明るくしたい時〉
レモン
オレンジ
ベルガモット
ローズマリー
〈リラックスしたい時〉
ラベンダー
サンダルウッド
ゼラニウム
ジャスミン
精油を選ぶ際はあまり考えすぎず、その時々に応じて自分が「心地よく感じる」かどうかで選んでみてください。
まずは自分が楽しむことです。
そうすればきっと上手に気分転換ができるようになり、健やかにこの時期を過ごすことができると思います。