文化講座
秋の衣替えを応援!衣類の防虫&消臭対策をアロマで
最高気温が20℃以下の日が増えてきたら、秋の衣替えを始めましょう。

少しずつ過ごしやすい日が増えて、夏服を片付ける時期になりましたね。
ところでこんな経験はありませんか?
「お気に入りの服を出してきたら、虫に食われて穴が開いていた」
虫の好物は動物性の繊維でウールや絹、アンゴラやカシミヤ。
しかし、ポリエステルやナイロンのような化学繊維でも皮脂や汗や食べこぼしのシミなどがあると食べられてしまいます。
なので、保管する時は衣類に汚れを残さないようにしましょう。
そこで大事な衣類を守るために、使う方が多いのが防虫剤ではないでしょうか。
しかし市販のものには、殺虫剤のような薬剤を使っている製品が多くあるので、ニオイが気になったり、アレルギー体質の方や赤ちゃん用の衣類に使用するのに抵抗を感じる方もおられるかと思います。
また使用上の注意として、異なる種類の防虫剤を一緒に使うことによる化学反応で、衣類にシミができる可能性もあるといいます。
そこで今回はその防虫剤を精油を使って、安心・安全に、なおかつ身近にある材料を使って簡単に手作りできる方法をお伝えします。
まずは防虫効果の高い精油をご紹介します。
- ・ラベンダー
- 最も幅広く使われており、特にリラクゼーションを与え、心のバランスを保つのに役立ちます。
- ・レモン
- すっきりとしたシトラス系の香り。集中したい時にお勧め。
- ・シトロネラ
- 柑橘系のフレッシュで心地よい香り。虫除けにも有効。
- ・ゼラニウム
- 甘いフローラル系の香り。肌の美しさをサポートしてくれます。
- ・ユーカリ
- 気分をリフレッシュさせる清潔感あふれる香り。炎症を鎮める。空気を消臭し、清浄します。
- ・シダーウッド
- 穏やかでゆったりとした心地よい雰囲気を作り出します。また嫌なニオイを和らげます。
- ・レモングラス
- 嫌なニオイを和らげ空気をクリーンにします。体を動かした後のマッサージにお勧めです。
- ・ティートゥリー
- シャープで清潔感のある洗練された香り。抗菌・抗ウイルス作用が高い。
- ・パチュリ
- 鎮静、殺菌、抗炎症、収れん、皮膚の軟化、血行促進などに優れており、心と体の悩みの改善に幅広く作用する精油。
ではアロマを使った防虫剤の作り方をご紹介します。
身近にあるもので簡単に作れますよ。
市販の防虫剤にはない、好きな香りを使ってオリジナルの防虫剤を作れるのも、手作りならではないでしょうか。

〈材料〉
重曹・・・・・・・・・・大さじ5
好きな精油・・・・・・・20滴
ビンorジッパー付きビニール袋 不織布(お茶パックなど)お好みの布とリボンor巾着袋
〈作り方〉
- ①ビンまたはジッパー付きのビニール袋などに重曹を入れる
- ②そこに精油を20滴入れる
- ③よく振ってしっかりとなじませる
- ④お茶パックなどの不織布に入れる
そのままでも使えますが、アロマによっては衣類に色移りをすることがあります。
そこでお好みの布や巾着袋を使って簡単に自分好みに仕上げてみるのはいかがでしょう?
不織布に入れたものをお好みの布で包み、リボンで結べば出来上がりです。
香りの成分は空気よりも重いので、使う時は防虫剤を衣類の上にのせるように置きます。
※注意事項
- 不織布は目の細かいものを選んでください。網目が粗いと重曹がこぼれやすくなります。
- 精油は容量を守りましょう。重曹に対して多く入れると、精油が染み出てしまい、大事な服にシミを作る可能性があります。
- 防虫剤に使用するものは精油と呼ばれるエッセンシャルオイルを使いましょう。雑貨として扱われている純度の低いものでは、防虫の効果が得られません。
そしてこの防虫剤を靴箱で使うのもお勧めです。防虫剤で使っている重曹はニオイや湿気を吸収するため消臭・除湿効果があります。
使用時のポイントは靴箱の下段に入れておく事です。さきほどお伝えしたようにニオイの成分は空気よりも重いです。ニオイが靴箱の下に溜まりやすくなるので、ここに入れておくと消臭効果が期待できます。

このように色々と使い勝手の良い手作り防虫剤。身近にあるものばかりなので、気軽に楽しく好きな香りでストレスフリーな衣替えをしてみましょう!