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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

幸せになる健康栄養食を食べるには―「自然食材から超加工食品まで」・・2

 私達ホモ・サピエンスは21世紀になっても、地球環境を大きく変え続けています。
 現在、地質学的な分野では人類の活動によって最終氷期以後「人新世」と呼ぶような、人間が地球上に新しい鉱物を作り出してまき散らしている時代なのです。
 核実験や原子力発電による放射性同位元素、マイクロプラスチック、人工肥料の残りかすや添加物食品によるリン酸塩や窒素、食べ残すニワトリの骨など多くの新しい化学物質を作り出して土壌に人工的な成分をまき散らし続けて高い濃度にしています。
 加えて、フロンガスなどでオゾン層が破壊され、炭酸ガス窒素酸化物などによって地球環境は温暖化、異常気象、大気汚染などで生活環境も悪化しています。
 地質の変化によって従来のような農耕をいつまで続けられるかが心配となっています。
 その結果として私達の自然食材を用いる食生活は続けられなくなる可能性があるのです。
 お米、小麦、野菜、果物などの農産物を今までのような土壌ではない田んぼや畑で栽培が続けられるかが問題となるのです。
 土壌のみならず温暖化、異常気象によってお米や野菜などの生産が難しくなり、生産性も著しく悪化してしまう可能性があります。
 地表だけでなく海や河川の水質も当然のことながら大変なことになっています。
 最近話題となっているように鳥類、クジラや回遊する魚類が食べても分解されないマイクロプラスチックを食べた為に胃などに一杯詰まって死ぬようなことが起こっています。
 放射性化合物、水銀や鉛などの重金属などが体内に蓄積しているマグロやカツオなどの回遊する魚類などを食べ続けられるか心配なのです。
 食べ物は土壌と海水や河川などで生産されているものが色々な動植物をめぐる食物連鎖によって広まっています。
 その中に私達人間も組み込まれて自然界に生存しているあらゆる生き物が影響を受けます。
 従来のような自然界からの食べ物だけでは人間も生き続けられなくなっています。
 一方で人工肉のようなモドキ食材超加工食品がどんどんと普及して私達の食生活に人工的添加物食品が入り込んでいますが、肥満、糖尿病やガンなどの健康障害や味覚異常などの問題があるのです。

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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