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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

幸せになる健康栄養食を食べるには-「自然食材から超加工食品まで」・・11
「植物肉」「代替肉」の成分-その1

 前回取り上げた月刊誌「Consumer Reports(CR)」10月号による「植物肉・代替肉」の成分や材料について解説します。

1)カロリー・栄養成分

カロリー 挽肉70% ビヨンドバーガー インポシブルバーガー
113gのKcal 306 250 240
総脂肪(g) 20 18 14
コレステロール(mg) 100 0 0
炭水化物(g) 0 3 9
蛋白質(g) 29 20 19
ナトリウム(mg) 85 390 370
食物繊維(g) 0 2 3
非遺伝子組み換え食品
(Non-GMO)
Can be
(おそらくNon-GMO)
Yes No

 から判るように、カロリー成分「植物肉」挽肉の80%ぐらいしかなく20%ぐらい低いことになります。
 脂肪分はインポシブルバーガー(IP社)の植物肉では挽肉の70%ぐらいで30%ぐらい低いと判ります。
 コレステロールはいずれの植物肉でも含まれていません
 炭水化物挽肉で含まれておらずビヨンドバーガー(BB社)では3g、IP社は9gと多くはありませんがわずかに含まれています。
 逆に蛋白質挽肉に一番多く含まれており、植物肉のBB社は30%ぐらい少なく、IP社は35%ぐらい少ないことになります。
 塩分のナトリウムは逆に植物肉で多く含まれているのは明らかです。
 BB社は390mgで挽肉より4.6倍も多く、IP社では4.4倍多いことになります。
 植物繊維成分は、動物からの挽肉では含まれておらず、BB社、IP社の植物肉では当然のことながら含まれています。
 遺伝子組み換え食品については、BB社では使われておらず、IP社では含まれていることになります。

 以上より、植物肉・代替肉では挽肉よりもカロリーと脂肪分、蛋白質は少なめであると判ります。
 最も特徴的なことは植物肉ではコレステロールが含まれていないことです。
 また、塩分のナトリウムは挽肉より植物肉では大変多いと判ります。
 Non-GMO(非遺伝子組み換え食品)なのはBB社であり、IP社では遺伝子組み換え食品が使われています。
 については、IP社の方がBB社より挽肉により近く、外見も同様にIP社で似ているとのことです。

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