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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

幸せになる健康栄養食を食べるには-「自然食材から超加工食品まで」・・10

 「植物肉」、「人工肉」、「代替肉」と呼ばれる動物肉は用いることのないハンバーガーやパティ(ひき肉などを平たく丸く焼いたもの)については既に取り上げました。
 北米やヨーロッパではレストラン、食品店やハンバーガー店などで売られています。
 次のような課題が注目されています。
1)動物肉の代替肉として、ビーガン(vegan)と言われる完全菜食主義者や卵、チーズ、ミルクなどは摂取するベジタリアン(vegetarian)と呼ぶ菜食者たちにとっては喜ばれる食材となっています。
2)牛などの飼育による地球温暖化や気候変動のような環境問題にとっても朗報となっています。
3)動物肉より健康に良いかどうかも問題となっています。
4)動物愛好家に喜ばれています。
5)動物肉と比較した場合の価格・コストも課題です。
6)フレキシタリアン(柔軟な菜食主義者、flexitarian)と呼ばれる動物性食品を食べるのを減らそうと考える人たちがいます。

 こうした課題を「Consumer Reports (CR)」という月刊誌が特集しました。
 CRはアメリカやカナダで出版されている、独立系で非営利組織が1936年に設立した組織が発行する月刊雑誌です。
 CRでは自分たちで試験する商品をちゃんと買って測定したり、研究も行っています。
 それ故に消費者の側に立った雑誌でその信頼性も高いものになっています。
 日本でも丸善などの書店やネット販売もされていますから容易に手に入れることが出来る雑誌です。
 毎月、たちにとって関係の深い課題が取り上げられています。
 NHK 朝ドラ「とと姉ちゃん」(2016年)での花森安治、大橋鎭子が戦後まもなく創業した今日の「暮しの手帖」として続いていますが、彼らが当時の女性への情報誌の理想としたような、消費者が自分で判断することを大切にする雑誌です。
 2019年の9月号でSpecial Report「Meatless"Burgers"Are they safe & will they save the Planet?」を取り上げました。
 11月号のSpecial Report は「Is Bottled Water Safer? It may not always be pure as you think -and your tap water may be cleaner than your realize. What you need to know.」です。
 次回は植物肉についてCRでの内容を取り上げます。
 CRは私たちの日常生活と関係の深い課題を取り上げます。
 「Food Safety Guide」の問題をよく取り上げます。

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