文化講座
かて茶&かて食の健康栄養食の条件-4 糖質-5
ストレスは血糖値の上昇原因となる
ストレスはストレスホルモンの働きを上昇させて血糖値を上げます。
ストレスホルモンの代表は副腎から分泌されるカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)や糖質コルチコイドです。
副腎髄質ホルモンのアドレナリンやノルアドレナリンは血圧を上げますが、血糖も上昇させるのです。
アドレナリンは肝臓に蓄積されているグリコーゲンをブドウ糖に分解する作用によって血糖値を上げるのです。
アドレナリンは血糖を上昇させる作用を持つグルカゴンの分泌を誘発してインスリンの分泌を抑制もします。
それ故に血糖値は上昇するのです。
また、アドレナリンは脂肪を分解するリパーゼを活性化します。
リパーゼは脂肪を分解する酵素ですが、代謝物はブドウ糖より優先的に利用されるために、ブドウ糖が使われないことになるのです。
それ故に、血糖値は下がらなくなります。
また、アドレナリンには活性酸素を発生して動脈硬化促進作用もあります。
カラコールアミンは交感神経の末端からアドレナリンを放出させる作用によって血糖値を上昇させます。
その他、インスリン分泌を抑制したり、肝臓のグリコーゲンの分解を促進することによって血糖値を上昇させることになるのです
副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンは糖質コルチコイド、アルドステロン(利尿ホルモン)、アンドロゲン(男性ホルモン)などが代表です。
糖質コルチコイドは生体のエネルギー利用を高めてアミノ酸がブドウ糖になって血糖値を高めるのです。
糖質コルチコイドは糖尿病を誘発する危険があるのです。
また、炎症や免疫反応を抑制する作用を持っています。
まとめ:ストレスは副腎ホルモンであるカラコールアミンのアドレナリン、ノルアドレナリンや副腎皮質ホルモンの糖質コルチコイドの分泌を高める。
いずれのホルモンも血糖値を高める作用がある。
カラコールアミンは血圧を高めたり、活性酸素を産生する作用があり、糖質コルチコイドは免疫力を弱める作用を持っている。
いずれも、動脈硬化や老化を促進することからストレスのない生活スタイルが大切だ。