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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

炭水化物-1

 炭水化物は三大栄養素と言われるように、脂肪や蛋白質とともに不可欠の食べ物です。
 私たちに身近なお米、小麦、雑穀、イモ類や果物類などに多く含まれています。
 炭水化物は炭素、水素、酸素の三元素からなり、CmH2nOnの分子式を持つ化合物です。
 学校で学んだことをだんだんと思い出してください。
 水素と酸素がH2mとOmと表されており水の組成であるH2Oのm倍と同じです。
 生命誕生は水があるところに発生した事実と深い関係にあることを示しています。
 炭水化物は植物の穀物、果物や根菜類の主成分であり、人間にとってはエネルギー源と細胞膜などの構成成分として重要な役割を果たしているのです。
 糖類澱粉セルロースなどが代表です。
 そのうちで糖質の役割は、私たちの食生活でカロリー源として重要な意味を持っています。
 しかし、その食べ方によっては、糖尿病動脈硬化癌などの原因として深い関係にあります。
 一般に炭水化物は脂肪に比べて、善玉的な健康栄養成分として強調されて来ました。
 一方で、脂肪は健康にはよくない悪玉だと良く言われます。
 しかし、炭水化物や蛋白質ともども食べ方次第不可欠で重要なのです。
 炭水化物が善玉の代表のように言われて来ましたが、最近は、肥満糖尿病動脈硬化などの生活習慣病にとっては最も注意すべき食べ物とよく言われるようになりました。
 頭から一方的に悪玉だと嫌悪の眼差しを注ぐのでは食生活としては片手落ちになります。
 炭水化物糖質繊維成分からなります。
 糖質は大切なカロリー源であり、繊維成分はカロリー源としてではなく、細胞の構成成分としての重要な役割を持っています。
 炭水化物の英語はCarbohydrateと表現されて、糖類繊維成分に当たる単語はありません。
 最近は、糖質をCarboと表現されるようになって来ました。
 以上より炭水化物は糖質と繊維成分からなることを頭に置いて、どんな炭水化物をどの様に食べることが大切かを学びましょう。

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