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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

楽しく健康栄養食を食べるには―ガンジーの著「健康論」に学ぶ

 ガンジーは人間が生きるためには、仕事、健康、栄養食はそれぞれが同じように重要だと説いています。
 頤医は、まさに、AI、IoT時代を迎えて「今を生きる自分を失わないために必要なことだと思います。
 現代の日常的な食生活では、レディーメイド食、加工食品を食べたりして自然な食材を調理して食べる生活スタイルとはドンドンとかけ離れています。
 健康栄養食として良いとは限りません。
 例えば、緑茶を飲むための茶葉、急須や茶碗などの茶器のない家が多くなっています。
 そして、ペットボトル“茶飲料”が茶を飲むことだと思っている人達が沢山います。
 しかし、実際のペットボトル“茶飲料”の多くが酵素や化学合成なので人工的操作が行われて作られたカテキン類やビタミンCを混ぜて作られているのです。
 多くのペットボトル“茶飲料”が飲まれていながらも、現実は日本国内の茶生産量はどんどん落ちているのです。
 外食産業界では所謂マヨネーズ、醤油、酢や日本酒、梅干なども、ますます本来の素材や発酵などの方法ではなく、人工的に短期間で作られることが多くなっています。
 梅干は梅の実,アカジソの葉や塩などを用いて塩漬け、天日干しなどによった日本独特の梅干は珍しくなって、人工的に短期間で作られているのです。
 人工的処理によって梅干の栄養化学成分が抜けてしまうためにその成分を補う必要があります。
 梅干本来の味とは異なって追加化学成分の味が強くなるために蜂蜜などを加えて味を作っているのです。
 逆に、蜂蜜が加えられているために高級感があるように思う人が少なくありません。
 それが良いか悪いかは、色々な考えがあると思います。
 現実は、本来的な四季を大切にした日本食を食べる人達は少なくなりました。
 世界文化遺産として認められたお正月、三月三日の桃の節句、五月五日の端午の節句などの伝統行事と食の関係などを大切にする食文化とは異なった食です。
 女性が土俵に上がれない相撲と同様に御都合的健康に良い日本食と言えます。
 日本本来的な健康栄養食が今後のAI、IoT時代には大切となる自然と共生する「日本人のこころ」の課題だと思います。

 ガンジーが指摘した「仕事と健康や食」は一人ひとりの人間らしい生活にとって、同様の比重で大切にする時代が来ているのです。
頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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