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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

かて茶&かて食の健康栄養食の条件-3 糖質-4

高GI値食は血糖値スパイクの原因となる

 最近、血糖値スパイクの危険性が話題となっています。
 血糖値スパイクとは高糖質の食物などを食べると血糖値が140㎎/dl以上に急速上昇することを言います。
 血糖値スパイクは、既に何度も取り上げています高GI値(高糖質値、高Glycemic Index、 高グリセミック指数)食を沢山食べると誘発されるのです。
 血糖値スパイクは、その血糖値上昇の速度が速くて急上昇することを示すのです。
 ブドウ糖を多く含む高GI食を食べた場合に血糖値が急に上昇しやすい人達には危険が高いことになります。
 「血糖値スパイクが高く危険な人」は、糖負荷テスト(75gのブドウ糖を飲んで血糖値の推移を調べる検査)で血糖値が140㎎/dlを超える人達で用心が大切です。
 血糖値スパイクが高い人には、食後に血糖値が140㎎/dlを超えることによる危険があると言うことです。
 糖負荷テストで食べても血糖値の時間的な推移は血糖値が140㎎/dl以上の値を示さない人達も少なくありません。
 血糖値スパイクは、高GI値食や高糖質負荷食(高GL)で起こる肥満、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの原因になります。
 高血糖値スパイクを起こす人は、血糖値が高くなることによってインスリンを大量に分泌することが多い食生活をしていることが誘因となります。
 加えて、内臓脂肪が高いレベルにある人ではインスリン作用が抑制されて高血糖スパイクを起こす危険性が高まります。
 そのような食生活の人達が糖尿病になり易くなり、内臓脂肪が多い肥満があると、ますます耐糖能が悪くなって糖尿病や動脈硬化性の病気は悪化することになるのです。
 まとめると
 1)高血糖値スパイクの人では、糖尿病、内臓脂肪型肥満となって、動脈硬化性の病気を誘発する危険が増す。
 2)高GI食や高糖質負荷食を減らすのが「かて茶&かて食」の健康栄養の条件となる。

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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