文化講座
かて茶&かて食の健康栄養食の条件-2 糖質-3
糖質が肥満や生活習慣病の原因となる
前回は高GI食(糖質指数、グリセミックインデックス)を食べると直ぐに血糖が上がるために、肥満や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の危機が増すことを取り上げました。
特にぶどう糖を多く含むようなGI値が高い白米のご飯、お餅やうどんなどを多く食べることは止めることが重要です。
高GIの糖質は一日に食べる量は130~150グラム以下にすることが大切です。
また、果糖を多く含む食べ物もぶどう糖を沢山含んでいる高GI食のようには血糖は余り高めないのですが、動脈硬化を促進する終末糖化物質(AGEs、Advanced Glycation End Products)はぶどう糖より10倍くらい促進しますから、砂糖、ハチミツ、果物や果糖を含む人工甘味料を含むような飲料や食べ物は控えるようにする必要があります。
果糖はあまり血糖を上げないからとぶどう糖よりは安全なのだとは安易に思わないこと。
シッカリと覚えておくことが肝腎です。
果物は西欧では果糖の危険性を知っていたのか、以前から一日200グラム以下にしなさいと言っています。
肥満と言っても、内臓脂肪がお腹のみならず心臓の周りや筋肉にたまることが危険なのです。
内臓脂肪がお腹にたまると太鼓腹、ビヤ樽のような体形になります。
肥満のみならず、糖尿病や動脈硬化にとっては危険な状態なのです。
心臓の周りにたまると心臓が脂肪で圧迫されるのみならず、脂肪が心臓の筋肉に侵入したりして、急性の心臓病で命を落とす場合があるのです。
また、筋肉に脂肪がたまった状態を私は"フォアグラ肉"だと呼んでいます。
バラ肉のように肉と脂肪が筋肉の中に侵入した状態になります。
筋肉に脂肪がたまっている人が短期間のダイエット法などで体重を急激に減らすと、筋肉間の脂肪を急に減らして筋肉には良いことではありません。
筋肉の繊維化が起こって、はなはだ障害になります。
日本の高齢者や運動をしない人たちにとっては、身体はやせているように見えてもお腹だけは膨らんだ体形となっている人は多いから要注意です。
表面的な痩せ型ではなく、筋肉型で腰がくびれた体形が良いのです。
尾田栄一郎の「ワンピース」での139歳医師のDr.クレハのような体型です。