文化講座
かて茶&かて食の健康栄養食の条件-1 糖質-1
私が「かて茶&かて食」と名づけた組み合わせは基本的には健康栄養食となります。
「健康栄養食」は「身体もこころ」も健康になれる食でなければなりません。
そのためには、身体的に良いばかりではなく、心霊・精神的、心理的、社会的な健康に良い食でなければならないのです。
健康栄養食となる栄養的な条件について順次に取り上げていきたいと思います。
今回は、まず、糖質についてとします。
健康にとって、最大の敵となるのが糖質の食べ方です。
特に老化、動脈硬化、糖尿病をはじめとしてガンにとっても悪い関係があるからです。
糖質とは、グルコースや果糖などを主成分とする炭水化物ですが、炭水化物は糖質と線維成分からなります。
デンプン、グリコーゲン、蔗糖や乳糖などの糖質を食べた時に、単糖類のグルコース(ぶどう糖)や果糖になります。
グルコースは、食べると血糖の上昇を誘発します。
食べた時に、すぐに血糖を上げるような糖質を含む食べ物を高GI(高糖質指数、高Glycemic Index)だと言います。
つまり、高GIの食べ物を食べると血糖が急速に上がります。
高GIの食べ物で、日ごろよく食べる代表が白米ご飯、お餅、うどん、パンや砂糖をたくさん使うお菓子などです。
こうした高GIの食べ物を頻繁に食べる人は血糖が急に上がることを何度も繰り返すことになります。
その都度にインシュリンが放出されるのですが、何度も繰り返されることによって膵臓が疲れて糖尿病の原因になるのです。
また、インシュリンで処理ができなければ内臓脂肪となって腹が膨らんだり、脂肪肝、筋肉や心臓の周りなどに脂肪が塊となって蓄積されるようになるのです。
そうなるとインシュリンが放出されても効果的な活動をすることが難しくなって糖尿病になり易くなるのです。
その他にも、AGEs(終末糖化産物、Advanced Glycation End Products )になる原因物となるのです。
AGEsは、上述の糖尿病や内臓脂肪に加えて動脈硬化、老化の強力な原因となるのです。