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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

「かて食」は「糖質腹予防食」-1

 老化・加齢対策は全身の血管がキーであり、脳神経系および骨&筋力、心肺機能が落ちないようにすることだ。
 糖質腹予防が最重要だ。
 その主な原因となるのが次の三点だ。
 第一は食生活だ。
 高糖質食、低脂肪&低蛋白質食が「糖質腹」(Carbohydrate Belly)の原因となる。
 第二は運動不足だ。

 運動によって二足歩行力を失わないことは人間としての基礎能力を維持するために極めて大切なのだ。
 二足歩行は四足歩行よりも四分の一のエネルギー消費であり、余ったエネルギーを脳に使うことが出来るようになって人類は発展したのだ。
 二足歩行が続けられるためには、骨と骨格筋を退化させないで、心肺機能を健全に保つことがキーとなる。
 運動によって、血管の弾力性を失わないで若々しさを保つと、脳、心臓を始めとする体内の循環血流は良くなり酸素や栄養分を運び、余分な代謝産物や炭酸ガスなどを排出し続けられる。
 二足歩行が出来ると人間としての基礎能力たる両手が使えるようになって、創意工夫する脳力を維持発展させることが出来たのだ。
 第三が食を楽しみ心の豊かさを持つことだ。
 食の楽しみ、心の豊かさは人それぞれ何を大切にするかの価値観によって、人間らしい多様性ある生き方のキーとなる。
 食の楽しみによって人は生きるエネルギーを得ることが出来るのだ。
 心の豊かさは自分らしさ、個性を示す大切な原点となる。
 生きる幸せ感だ。
 お金持ちになり、沢山の財産を持ったり、手に入れることに意欲を燃やしたり、名誉や権力を得ようとすることに邁進する人は多い。
 資本主義社会的な価値観としての外部報酬を得られれば生きがいを感ずる心だ。
 内発・内部報酬に重きを置く価値観を第一優先とした心の豊かさ、満足を求める生き方もある。
 「かて食」の原点たる「かてもの」を大切にして民衆に広めた上杉鷹山は米澤藩に着任して以来、飢餓貧困救済に務めて生涯を通して内発・内部報酬の価値観を大切にした殿様だった。
 頤医は上杉鷹山の志を引き継いで、「かて食」&「かて茶」によって多くの人達にとって「糖質腹」予防となり、健康で文化的な生活を楽しんで生きがいのある生活をして欲しいと願っている。

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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