文化講座
かて茶&かて食は「天命起臥之道」に。生きるための健康栄養食-3
人間にとって、本当に優れた健康栄養食とはを解き明かすのは簡単ではないのです。
現在の所、明らかではありません。
現状では「天命起臥之道」にとっての健康栄養食は次のような条件が、まず重要だと思っています。
健康栄養食は炭水化物:蛋白質:脂肪の摂取比率は3:3:3の割合を基本とする。
残りの1は四季の食材を優先して食べる、質の良い食材や美味しくて好きな食物を楽しむ身体の状況、年齢、食の好き嫌いがあるかどうかなどによって変わるのです。
人類にとって肉食、菜食や人工加工食などのいずれが現在の人類にとって優れているかも、科学的には明らかとはなっていません。
菜食主義を称える人達はビーガン菜食とベジタリアンの立場をとる人達があります。
ビーガンは完全ベジタリアンと言われる立場をとる人達で、いわゆるベジタリアンのように牛乳、チーズ、バターなどの乳製品も食べたり飲んだりしないのです。
いずれの菜食主義を実践している人達でも、実際は、時々、肉食をする人達がほとんどだと言われています。
つまり、ビ-ガンであれ、ベジタリアンであれ、その食スタイルをどれだけの期間、続けているかは不明瞭だとなります。
また、一日の内でも食事を2,3回などと何回に分けて食べているかも問題です。
菜食主義でも、炭水化物、蛋白質、脂肪の摂取割合によって肉食の場合と同様に影響が出るのです。
どんな食スタイルであれ、必須アミノ酸、必須脂肪酸やビタミン類、ミネラル類は摂取しなければなりません。
しかし、摂取の仕方も添加物も含めて化学的製品が良いかどうかも不明です。
特に、今日のようにほとんどの人が一日300種以上を長期間にわたり摂取する影響も研究されておらず歴史も浅くて不明です。
必須カロリーも、一人ひとりの生活スタイルによって必要カロリー摂取量は変わります。
個人の生活条件によって変わるからです。
一人ひとりにとっての健康栄養食を考えなければならないのだと判ります。
菜食主義が肉食主義や雑食より健康に良いと簡単には言えないのです。
また、魚類を含む肉食、根菜類を含む野菜のいずれであれ環境汚染による危険性があり、人工的な化学食品、添加物、抗生物質や農薬などを含む食材が氾濫しています。
最近、国産蜂蜜の6割に基準を超える農薬が含まれると報告されました。
また、国内各地の湾や琵琶湖などの魚が微細なプラスティックを体内に取り込んでいるとのことです。
健康栄養食と言っても大変難しいのです。