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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

「かて食」は「グローカル食」の喜び!-2

 スロベニアは西はイタリア、北はオーストリア、南はクロアチア、北東はハンガリーに取り囲まれた文化や物流が交流する国です。
 地中海のアドリア海には少ない海岸だが開けています。
 スロベニア人、クロアチア人、セルビア人が一つになってユーゴスラビアとなり、第二次大戦後はユーゴスラビア社会主義連邦共和国・共産主義国家となりましたが、1991年にはユーゴスラビアから独立してスロベニアとなり、2004年にはNATOに加わり、ユーロ圏の国家となりました。
 カルスト台地の赤土に育つ生命力に溢れたワイン「テラン」で有名です。
 多様な民族が交わる地域であるために食文化は多層多彩で地域性がある郷土料理が170種類あると言われています。
 自然環境は水もきれいで食糧生産も台地で多様であり料理文化にとって重要な要素となっています。

 低糖質・低グリセミック指数(低GI)の食材を用いた郷土料理は頤医にとって馴染みやすく参考になる料理も多い。
 特に、朝食、昼食や夕食の副菜などにもってこいの料理が工夫できる。
 ジュガンティ、メドラ、ポリッジ、ゴウナチユ(プレスネク)、カバなどは健康ダイエット食を工夫するベースとなる料理となります。
 ジュガンティは日本的に言えばソバがゆをベースにして豚脂かバターなどで調理してカテッジチーズなどを加えて食べるのです。
 ソバにトウモロコシを加えたりする調理法もありますが、トウモロコシは高GIだから好ましくないので、頤医はアマランサス、キヌア、キビ、ヒエ、アワなどアメリカ大陸や日本列島の伝統食材を用いて"ジュガンティ"を調理できます。
 茹でた牛肉、ローストビーフやスクランブルドベーコンなどを加えると健康栄養食となります。
 キノコやキャベツなどの野菜と取り合わせれば、ますますバランスの良い料理となるのです。
 ジュガンティのソバに加えて、いろいろな雑穀やチーズ、牛乳、肉類や野菜などと調理すれば常食しても飽きない「かて食」となります。

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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