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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

かて食&かて茶のグローカル食で「やわらかくつながる」-4

 「やわらかくつながる」にとって最も大切な食文化は『ソウルフード』だと思います。
 頤医にとってソウルフードの第一は、まず、何と言っても母親の手料理であり、生まれてから大学のために家を出るまではほとんど毎日食べていた共食共飲です。
 そして、大学時代では、母親の妹の叔母の家に世話になっている間は引き継がれた。
 母親が病弱であったために小学校の3~4年生の頃より、頤医が買い物に行き、かまどでご飯を炊き、七輪に炭を起して煮干しでだしを取って味噌汁を毎朝作っていたのです。
 鶏肉は30分ぐらいかかるかしわ屋まで行って捌くのをじっと見ていた。
 煮物や魚屋さんが持って来てくれる近海物で各種の魚、蟹、貝なども調理した。
 かまどで湯を沸かし、沸騰する中へ生きた渡り蟹を入れ、急いで鍋の蓋をし、爪先立ちして静かになるまで一生懸命押さえていました。
 カレイやイワシを煮つけたり、サンマを七輪で焼いたりもしていたのです。
 蒸し饅頭を作ったり、散らし鮨も作った。
 お蔭で、最近、健康栄養を考えた次世代型パンを工夫して特許を取るのに役立ちました。
 特許の延長線上で混ぜご飯、雑炊、すき焼、鍋物、おにぎり、うどん、お好み焼きなどのみならず、外国のガレット、パエリア、西洋版の雑炊のリゾット、スパゲティなどと健康栄養食としてのみならず「ソウルフード」としての意味も持つのです。
 将来も持続可能な健康栄養でもあり、ソウルフードとなります。
 そうした「ソウルフード」は当然ながら妻や子供にも伝わっていく。
 今も、家庭では「ソウルフード」をベースとした健康栄養に加えて、今日的な食材や海外の食材を導入して、毎日の食生活を楽しんでいます。
 世界中のソウル食材を組み合せた「やわらかくつながる」地球レベルの地域特性を活かした「ソウルフード」の追求です。
 また、共食共飲のために「ONEPIECE・ワンピース」的仲間や友達とは"昭和レトロ"と言える食堂や洋食屋を楽しんでいます。
 こだわりの食堂を基本とし、システム化された農業工場的な大量生産食材を用いる多店舗型の店にはほとんど行きません。
 料理人も含めた直心の会話を楽しみながらの共食共飲を楽しみたいからです。
 共食共飲は"ハッピー"となります。
 持続可能性がある世界各地のこだわり食材を何時までも「ソウルフード」として「やわらかくつながる」ために!

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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