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頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

かて食&かて茶のグローカル食を食べながら生き方を考える-3

 AI(人工知能)がIoTと言われる「ITを介してモノどうし」で繋がるようになっています。
 ITによって集められた情報が積み重なって大規模なビッグデータ(データーの集合)をAIと組み合わせると重層的なDeep Learning(深層学習)をしてAIは自分たちでますます賢くなって自律的判断を持つようになっています。
 その代表例が、最近話題となった囲碁でAIが世界王者に勝ったことです。
 囲碁や将棋、工場などで製造過程を担うロボットなどは特化型AIと言われます。
 特化型AIでは、人間より優れている人工ロボットは既に多くが実用化されています。
 一方で汎用型AIと言われるいろいろなことを複合的にこなす人工ロボットも開発されています。
 人型人工知能のアンドロイドが現実となっています。
 AIが人類の知能を超えるのはTechnological Singularity(技術的特異点)と言います。
 この技術的特異点はいつ頃かが問題となっているのですが、2030~2045年だと予想されています。
 オックスフォード大学の研究では、近い将来にアメリカの47%の仕事はなくなると予想しています。
 AIロボットが技術的特異点を超えるようになれば最大で人間の仕事の90%は奪われるとの予想までがあるのです。
 しかし、私はAIによる人知の増幅器となるスマートマシンは人間の仕事を拡張させて人間の技能、知識、創造力を高めると思っています。
 いずれにしても、AIロボットの普及によって人間生活は大きく変わることになります。
 21世紀に働き始めたミレニアル世代と言われる世代以後の人たちにとっては生まれた時からIT技術によるパソコン、スマホなどの情報端末機器が身の回りにあり、IT時代が当たり前の世代となります。
 一方で、ほとんどITとは無関係に生きた世代の人たちはどんどん減少します。
 近い将来には技術的特異点を超えたAIが当たり前の時代が来ることになります。
 そうしたスマートマシンが普及する時代の人間の働き方も含めて生き方が如何様になるかを考える必要があります。

頤医の「かて食」&「かて茶」ワールド
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