愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

家計のサポート相談員のコラム

株式会社 マネースマート

バランス型投資信託の活用

 金融商品には商品ごとにさまざまなリスクがあり、リスクと上手に付き合うことが運用のコツとも言えます。投資の世界には昔から「卵を一つのかごに盛るな」という有名な格言があります。これは、お金を卵に、資産をかごに例えたもので、資金をひとつの資産に集中して投資せず、さまざまな資産に分けてリスクを分散させたほうがよいという教えです。分散には、銘柄の分散・資産の分散・地域の分散などがあり、自分で個別の資産を複数組み合わせて分散投資することもできますが、もう少し手軽に実践したいという人は、バランス型の投資信託を活用するのも一案です。

 バランス型投資信託は、国内外の株式や債券、REIT(不動産)などの複数の資産がひとつのパッケージになっている投資信託です。商品ごとに組み入れられている資産や割合が異なり、組み入れ比率が固定されているタイプや目標となる年に合わせて安定的な配分に見直していくターゲットイヤータイプなどがあります。

バランスファンドの例

●配分比率固定型

 国内債券25%、外国債券25%、国内株式25%、外国株式25%など、決められた比率で運用するファンド。組み入れる資産や比率は商品によって異なりますが、決められた一定の比率を保つようリバランスしながら運用している。

●ターゲットイヤー型

 あらかじめ目標となる年(ターゲットイヤー)を定めるファンド。ターゲットイヤーに向けて、徐々に株式などのリスクの高い資産の比率を下げて、債券などの安定的な資産の比率を高め、自動的に資産配分を変えながら運用している。

●アロケーション型

 市場環境の変化や目標に合わせて資産配分を変えていくファンド。大きな下落が予想されるときはリスクの高い資産の割合を減らし、上昇が見込めるときにはリスク性資産の割合を高めるなど、機動的に配分を変更しながら運用している。

 バランス型投資信託を選ぶときは、どのような資産がどのくらい組み合わされているのかを確認し、ライフプランや運用ニーズに合わせて、自分の希望に近いものを選択しましょう。

森 朱美
ファイナンシャルプランナー(CFP®)

家計のサポート相談員のコラム
このページの一番上へ