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家計のサポート相談員のコラム

株式会社 マネースマート

源泉徴収票を受け取ったら、やるべき習慣

 年の瀬が近づくこの時期に、会社員の方なら受け取る『源泉徴収票』。この源泉徴収票には、1年間の年収・税額・社会保険料などが記載されています。年収額だけはチェックされている方も多いと思います。

(1)手取り年収は、どこにも書いていない!

源泉徴収票には「㋑支払金額(=額面年収)」は記載されていますが、『手取り年収』は記載されていません。よくある勘違いは「㋺給与所得控除後の金額」を手取り金額だと思っていらっしゃる方、これは違います。

(2)手取り年収は、自分で計算する!

手取り年収は、源泉徴収票から自分で計算することができます。手取り額を計算すると、税額や社会保険料などの年間の負担割合も同時に知ることができ、お金の管理に役立ちます。

手取り年収=①額面年収-②所得税-③社会保険料-④住民税

【手順1】「①額面年収」「②所得税」「③社会保険料」を、『源泉徴収票』で確認する。

【手順2】「④住民税」を、『住民税(市民税・県民税特別徴収税額の)決定通知書』の「年税額(特別徴収税額)」で確認する。

※『住民税決定通知書』は、毎年5~6月頃に交付されます。
なお年間の住民税は、毎月の給与明細書に記載されている住民税の金額を12倍して算出することもできます。

【実践:手取り年収を知るワーク】計算してみましょう。

項 目 記入欄
①額面年収(源泉徴収票より)
②所得税(源泉徴収票より)
③社会保険料(源泉徴収票より)
④住民税(住民税の決定通知書or給与明細書より)
A税金と社会保険料の負担額(②+③+④の合計)
B手取り年収(①-A=)

※各項目はすべて年額。

 手取り年収の計算を習慣にすると、自分の税金と社会保険料も意識することができるため、家計に役立つ税制改正や身近な社会保険料の変化にも敏感になり情報収集ができるようになります。

 『源泉徴収票』は、老後の年金生活になっても毎年1月に一生受け取り続けます。源泉徴収票を受け取ったら、手取り収入を計算する習慣を身につけておくと、家計管理にも役立ちます。

堀之内 千津
ファイナンシャルプランナー(CFP®)
株式会社家計の総合相談センター

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