文化講座
自分を見失わないために俯瞰する
AI(人工知能)、IoT(モノがネットにつながる)やBig Data(全てのデータを蓄積して情報として利用する)が普及するとほとんどの考えや行動の選択をデータに従って生活することが多くなります。
逆に、自分の創造性や個性をどうやって発揮するかが重要な問題です。
今までは、一人ひとりの人間が自分の意志で何をどうしようと選択することが多かったと思います。
例えば、選挙で誰に投票しようかと考える時、色々な人間関係や自分の都合によって決めたと思います。
しかし、AI、IoTとBig Dataはデータの集積から、どうした政治を行うのが良いのか人工知能が判断してくれます。
その選択が、言ってみれば"世のため、人のため"となる最高な選択であれば人間による選挙によって議員をわざわざ選ぶ必要もなくなることになります。
自由と平等、機会の均等などの基本的人権の原則に従って一人一票の選挙により代議士を選び、審議して決める意味がなくなります。
しかし、現在、未来のみならず、日本のためのみか世界レベルで評価や判断は変わりますから簡単ではありません
2045年には、予想される人工知能システムが人間の知力より勝ると言われています。
人間力や人間味ある人間の生き方がどうなるかが切迫した時代となっているのです。
しかし、人工知能によって形を変えた「全体主義社会」が起こる可能性を秘めています。
人工知能の判断が絶対正義となりかねないからです。
人工知能が普及すると、歴史的に人類最大の特色である哲学者・パスカルによる「人間は考える葦」を放棄することになりかねません。
人間の"知力"を上回る人工知能に対して、人間力、人間味が問われることになると判ります。
人間社会がどうなるかを一人ひとりが考えなければ人工知能との関係によっては人工知能に支配される可能性が高いのです。
一日三時間労働になると予想されています。
生きる道は「その道一途」である必要はなく、これもあれもの「多様な道」が「人の道」なのです。
AIロボットではなく、人間社会の面白さは戸惑い迷い、悩むのが人間!!
"人間ならでは"が問題となります。
そのためには、一人ひとりが自分を見失わないように俯瞰しながら自分の意志を発揮しながら人工知能と共働して一日一日を過ごすことが重要になると判ります。