文化講座
「新考える葦・New-Thinking Reed」となろう-6
AI(人工知能)やIoTなどのコンピューターによる情報データがビッグデータとなり知識として積み重ねられています。
AIはアルゴリズムによってどんどんと賢くなっています。
最近、私達の生活スタイルや海外からの人達が「モノからコト」へ移っていると話題となっています。
例えば、新しい車のような「モノ」を買ったり自分の「モノ」にすることよりも、移動手段として利用できれば「コト」として足りてしまうことに重点が移っているのです。
配車サービスのウーバーはその代表です。
宿泊先もエアビーアンドビー(Airbnb)のように現地で利用したり借りて色々な生活体験、非日常体験や異国体験をして楽しみ経験する「コト」を優先するのです。
衣服や装飾品など日常的なモノも定期的に借り、レントする「コト」もできるサービスが次々と起こっています。
従来のようにレンタカー、貸衣装、音楽や映画などのDVDをレンタルするようなことがどんどんとインターネットシステムによってその応用範囲を広げているのです。
個人個人が「モツ・持つ」ことより目的によって「ヨート・用途」に重きが増していることになります。
背景としては、科学技術によって次から次へと進歩、改良したものが作られたり、従来にはなかったような「モノ」が開発されるスピードが上がっていることがあります。
また、変化が速くて選択肢が増えたために「モノ」を所有する意味が低下して、「コト」や「用途目的」が多様化しているからです。
つまりは、規格製品の「モノ」を大量生産して多くの人達が群がる均一化した体質が変わってしまったことになります。
企業による大量生産体制により均一化した商品では消費者は満足しなくなったのです。
3Dプリンターや仮想現実、拡張現実のようなIT技術によって、一人ひとりが自分の好みや目的によって自分だけの「モノ」になったのです。
こうした現実はそれぞれが自分の頭で考えて選択する必要が増す社会ともなっていることになります。
自分が何をどうしたいか考えながら選ぶ生活スタイルが大切となっているのです。
「考える葦・New-Thinking Reed」であり続けることが重要になりました。
そうでなければ「無用者階級」になってしまいます。
人工知能に対する自然知能を磨く必要が増しているのです。