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インターネット公開文化講座

文化講座

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「天命起臥之道」に生きる

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

「新考える葦・New-Thinking Reed」となろう-4「世界中の一人ひとりが幸せになる」

 新年の2019年を迎えましたので国内外の現状を話題とします。
 私達一人ひとりが幸せになるためには自分のことや生活だけを考えていればよい時代は終わっています。
 日本を含む世界がグローバルなレベルでどのような状況にあるかを知っている必要があるのです。
 年末に起こった株価の急落のようなことが本年は世界中で起こりかねません。
 民主的な国であると思われていてもアメリカのトランプ大統領や英国のBrexit、国内では安倍首相に代表されるような政治家達はポピュリズム的で見かけの多数による"民主主義"政治を行って不都合なことは隠されている危険な状況の上で成り立っています。
 今や、中国やロシアのような選択の自由が少ない専制皇帝的国家や"テロ集団や国家"だけが世界の不安定の原因ではないのです。
 ポピュリズムの背景となっているのはポストモダンの哲学的考えがベースに在ります。
 相対的価値観によって判断するため倫理的、普遍的価値を大切にしない思考をします。
 トランプ大統領はその代表であり、安倍首相もその系列にあります。
 SNSなどによる情報の反乱が起こっていますが、フェイクニュース(Fake News)、権力を配慮する虚偽報道や報道の自律性の無さがその誘因ともなっています。
 トランプ、安倍もその体質を持ってポピュリズム的な"エサ"を利用しています。
 昨年、我が国で問題となった安倍首相とその夫人を中心とした森友学園問題や加計学園問題が起こりました。
 多くの文科省や財務省の役人を含む忖度事件としてうやむやにされました。
 安倍夫妻、名前が出た代議士たちも無責任体質で済ませました。
 多数民主主義自由、平等、公平性、公共性、倫理性、選択の自由が前提の上で成り立つことを忘れてはなりません。
 情報公開や機会均等に公平性がありません。
 政治家、大臣や役人たちが公平性、倫理性を守っていない日本は多数で決める民主主義国家とは言えないと判ります。
 プーチン大統領は沖縄で起こっている基地問題を取り上げて日本は自治国家としての疑いを指摘しました。
 首相や国民の多くは侮辱されたと怒らない。
 安倍首相や河野外務大臣を含む日本国民の多くが中国や韓国に対するようには怒らない体質にあり危険な状況にあります。
 今、求められているのはポストモダンを脱して文明基準、倫理性や選択の自由を大切にするネオ実存(Neo Existentialism)主義が重要性を増していると思います。

「天命起臥之道」に生きる
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