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インターネット公開文化講座

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「天命起臥之道」に生きる

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

「新考える葦・New‐Thinking Reed」となろう-24 若者・Z世代への期待―3:教育

 未来を担う若者・Z世代の人たちにとって大切なのは教育と働き方を変えなければならないことです。
 IT化が進み、AIが進化、Big Dataが蓄積されている第四次産業革命の時代では人間と人工知能との関係が重要になります。
 既存の価値観が変わる価値転換革命が起こっているのです。
 今までは、機械的な仕事を主にIT化されて来ましたが、事務労働・知的労働の領域にも導入が促進しています。
 それ故に若者たちにとって必要な教育は大きく変えなければなりません。
 そうした時代に生きる若者の教育は今までとは抜本的に変えなければならないのです。
 現在の所、AIにとっての弱点は、テレビアニメのプリキュアを観ていると判るように、人間にとって重要な「感情」表現が困難だと言うことです。
 加えて、「会話力」、「読解力」です。
 自然の生命が持つ「感情」、「ニュアンス」、と「言葉」による表現や理解力は若者にとっても学ぶべき大切なことです。
 科学技術の進歩によって国境を越えた地球や宇宙レベルの活動が日常化します。
 人間が持つ「多様性と包括性を育む・Foster Diversity and Inclusion Foster, D&I」ことはますます重要になります。
 自分とは異なった価値観や言葉が飛び交います。
 何人も「公共性」に反しない限りはお互いに「自由」だと言うことを認め合い理解して尊重しなければなりません。
 「自利利他」のこころが大切です。
 その上で、IT化によって変化する社会に必要な素養を学べるような教育にしなければなりません。
 以下が重要になります。
 人間は宇宙や自然環境、自然界の生命と共存しながら持続可能な発展をする。
 人類「感情」文化を大切にし、言葉、アートや哲学、宗教を発展させながら知性と情緒力を研き、考える力、共感、協働、共創する文明、文化を発展させる。
 科学技術の発展によって、自然を理解し、生命現象や究極の物理法則と遺伝子操作やエネルギー利用をするようになった。
 AIの発展は人類の知性までも機械的知能として自律的"生命"を生みだそうとしている。
 人類は生命科学を発展させて「新しい"人間"」、「サイボーグ"人間"」を生み創造する技術を身につけた。
 人間の頭にICチップを埋めてコンピュータと結んだ交流を始めようとしている。
 トランスナショナル(transnational)な時代にあって人間の働き方も抜本的に変わる。
 国境は今日の県境や中部地域のような境界線となっていく。
 宇宙時代となり、宇宙や地球環境を破壊する可能性を持っている。
  人類が地球で犯した誤りは宇宙で繰り返さない。

 こうした現代、未来の若者・Z世代の教育は働き方と共に抜本的に変えなければならないのは明確です。
 しかし、日本の教育費は最近のOECD(経済協力開発機構)によると比較可能な38ヶ国の中で37位の公的支出(GDP当たり)の少ない国なのです。
 教育好きの日本はどこへ行った!
 今や、全ての人が生涯を通してUpGradeする必要がある時代なのに!

「天命起臥之道」に生きる
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