文化講座
「新考える葦・New-Thinking Reed」となろう-10
メイクアップアーティストでポートレートアーティストの辻一弘・Tsuji Kazuhiroが出演したNHK WORLD TVで若くして志を持ってアメリカに渡った意味を語りました。
情熱(Passionate)を持って素晴らしいとの気持ちになったら(inspired)、やり続けて(keep going up)、思い切り自分流(fully express yourself)に前へと言っています。
「自分が面白いと思った『自分のやりたいこと』を自分流でやる」とのことです。
「命は短いから自分がすべきことを毎日やりながら」としています。
そして、尊敬するDick Smithの言葉として、「最善の方法は自分自身で学ぶ・Best way to learn is "learn yourself"の教え」を大切にされているのです。
NHKラジオ英語「実践ビジネス英語6月号」で、「21世紀スキル(21st‐Century Skills)」をテーマとして取り上げました。
世間一般の通念(conventional wisdom)であっても疑って挑み(challenge)異を唱えて自分で考えること(think for themselves)が出来る人達が必要だとしています。
自分自身で考えることの大切さは、辻一弘、Dick Smithのみならず、前回取り上げの西澤潤一、中村修也と共通します。
21世紀スキルの中心(core)として核となる熟達すべきスキルは三大中心スキル(Three Core Skill Sets)として次のようだと指摘しています。
1:批判的思考力-Critical thinking
2:様々な問題を共有化-Communication
3:協働性-Collaboration
生活環境やビジネス界などと何もかもが早いスピードでデジタル化が進んでいます。
やりたいと思うことがあれば自分自身で考えながら「気を抜かず、常に時代を先取りしなくてはならない」としています。
釈迦の教え「一切のものはすべて移りゆく(諸行無常)。おこたらずつとめよ」を心に。
三大スキルの前に、私は自分の直観力(intuitive power)を磨いて問題を見つけて考え試行錯誤しながら自己解決する力(heuristic power)を身につけることがAI、IoT時代にはますます重要になると思います。
一方で、働き始める若い人達が大切にするのは「自分の仕事に喜びと個人的な充足感を見いだす」と「転職したりキャリアの重点を変えたりする可能性がはるかに高い」です。
リンダ・グラットン(Lynda・Gratton)が「The Shift」(2011年)、「The 100-Year Life」(2016年)で提唱したことが日本でも遅ればせながら現実となりつつあります(「まんがでわかるLIFE SHIFT」(リンダ・グラットン、東洋経済新報社-2018年)。