文化講座
天命起臥之道とは-2
デジタル革命が進んでおり、社会や生活スタイルは急速に変化しています。
今までのような日常生活や働き方を続けられるのかが不安な時代となっています。
そうした時代に「天命起臥之道」の目的は一人ひとりが自分らしい生き方、死に方をしようとすることを求めるのです。
21世紀になって、本格的なIT 革命が進んで、社会や産業の構造を変えているからです。
ICT(情報通信技術)、AI(人工知能)、IoT(モノどうしがICTによって相互に繋がって調節をしあう)、Big Data,(巨大な情報収集)、Deep Learning(深層学習・機械自身が自分で学びながら進化する人工知能)や3Dプリンター(立体印刷機)などと、毎日、耳にしたり、マスコミを賑わせています。
ナノマシンと言われる分子機械のような分子レベルの極小機械の開発も進んでいます。
本年のノーベル化学賞に輝くような注目の領域です。
SF世界のような生体分子機械、分子コンピューターや四輪駆動ナノカーなどが作られて、医療で体内の診断や治療まで広まることになる可能性を秘めています。
植物由来のセルロースナノファイバーは再生可能でポスト炭素繊維の新素材だと期待されています。
細胞レベルの再生や遺伝子編集とともにサイボーグ動物や人間も夢ではなくなったのです。
金融もITを駆使したフィンテックによる仮想通貨とブロックチェーンによってビットコインのような国家を超えた取引が速やかに世界中のどこでも安く行われるような時代を迎えているのです。
世界は第四次産業革命が起こっています。
日々の暮らし、教育や研究、社会、政治、産業生産様式、働き方などが大きく変わることになります。
それ故に、わが国では社会、文化や生活を大きく変えた幕末明治以来の第二次文明開化の時代だと私は思っています。
第一次文明開化が起こった時のような大きな価値観の転換を迫られることになります。
変化の時代では、多くの人たちは多様、多面的な考え方を持って、一人ひとりが自分の生き方を自分流に求めることになります。
「天命起臥之道」は、一人ひとりが自分の意志で日々をどのように明るく元気よく生きるかを学ぶ「道」です。