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インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

「天命起臥之道」に生きる

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

「新考える葦・New-Thinking Reed」となろう-18

 今や技術革新が真っ只中の時代です。
 日常的には、必ずしも今までのように事務所などの決まった場所や時間に集まって仕事をする必要がなくなっています。
 最近、新型コロナウイルスの感染が日本国内でも大きな危機感となっており、在宅勤務などが推奨される働き方となりました。
 ICT(Information&Communication Technology・情報通信技術)の活用によって在宅のみならず遠隔勤務フレックスタイム(融通のきく)で仕事が出来ます。
 日本でも「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」(リンダ・グラットン著)の本が2016年に日本語の翻訳版として出版されました。
 長寿時代の人生と仕事のバランスが大切になり、日本でも人生で3段階の転職の必要性が説かれた本が35万部以上も売れる時代となりました。

 NHKラジオの「実践ビジネス英語」2月号で「Redefining Job-Hopping・ジョブホッピングの新しい意味」と題したアメリカでの働き方が取り上げられたのです。
 ミレニアル世代Z世代(Generation Z:1990年代後半以降に生まれた人)の人たちは"勤続30年で金時計をもらう・30years and a gold watch"のような働き方ではありません。
 大抵のアメリカ人は"一つの職に5年足らずしか留まらない・At one job for less than five years)"のような「Job-Hopper」と言われる働き方が基本となっているのです。
 「Job-Hopper」は今までは否定的なニュアンスがあったのですが、今や逆に肯定的な意味を持つようになりました。
 但し、"自分のライフスタイルや自分の関心事、そして自分のキャリアの目標に合った仕事を探す・Looking for jobs that fit the lifestyle, personal interests and career goals"でなければなりません。
 そして、"自分自身の目標については忘れない・Not forgetting about our personal goals"でなければならないのです。
 自分自身の目標があってこそ"私たちは、自分の仕事に意欲と情熱を持ち続けることが出来る・That's what keeps us motivated and enthusiastic about our jobs"であり、仕事を通して社会に貢献出来るのです。

 "ジョブホッピングがスキルセットを増やしたり、視野を広げたり、自分の才能や関心に一番合った仕事を見つけたりするのに役立つ・Job-hopping can help you add to your skill set,widen your perspective and find the job that best maches your talents and interests."となるのです。
 技術革新の時代は、常に変化する動的な社会、会社などの組織となりますから、一人ひとりが自分はどのような能力を身につけて人生を送ろうとするか常に学びながら考え続けることが不可欠なのです。

「天命起臥之道」に生きる
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