文化講座
自分の天命の道を見つける
「天命起臥の道」は、まず、自分が好きだ、面白くて夢中になれるようなことを見つけようとすることから始まります。
既に見つけている人では如何にして望みをかなえるかです。
自分が、例えば、運動、音楽、ゲーム、アニメ、ITや自然観察などをしていると夢中になれることが出来れば、その道に進もうとする勇気や意欲が大切となります。
身の回りのことに関心を持つことが重要。
前回の12歳の少女・Li-sa-Xは世界トップの10人と認められる程のエレキギターの超絶技巧演奏者になったのはお父さんが演奏していたことによって夢中になったのです。
現代音楽の雄と注目される作曲家・藤倉大は高校から単身で英国に行きました。
世界的な建築家となった安藤忠雄は近所で大工さんが無から家を作り上げていく面白さにひかれたのです。
安藤さんは貧しくて高等学校卒業後に大工修行に勤めながら昼食の時間も惜しんで建築技師となる勉強に勤しみました。
幼少期より貧しかったり、差別される社会や家庭環境で生きなければならない人たちは世界では30億人以上になると言われます。
そうした環境では貧困、社会的暴力、家庭内暴力、DV、離婚、家庭崩壊、薬物依存症などと親族も含めて指導者もなく苦難のただなかで生き抜き育たなければなりません。
国家権力、民族、宗教に加えて経済格差でめぐまれない社会階層では将来に対して悲観的で厭世的な社会集団に取り囲まれています。
ソーシャルキャピタルと言われる相談するような人間関係を持つことも難しいのです。
一人ひとりが未来に希望を持ってガンバレと言われても他の社会にどんな喜びがあるかも判らない人たちは多いのです。
また、希望を見つけて閉鎖された社会を抜け出せる方法を考えることや希望を見つけることも大変難しい。
暗い未来に諦めて負の連鎖となり、絶望感、失望感に陥って権力、金持ちや移民に苦しめられていると考えてしまいがちです。
そうした環境が何代にも渡って続いていると努力をしても報われないと自暴自棄になるのも無理はありません。
それにもかかわらず、一人ひとりがどのようにして自分が夢中になれることを見つけ、前へ進もうとする心を持つ「道」を探すことが出来るかが重要で、不可欠です。
今や、日本を含む世界レベルの貧困、差別による分断社会は限界を迎えています。
地球レベルの戦争につながる危険性がある時代です。