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「天命起臥之道」に生きる

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

「新考える葦・New‐Thinking Reed」となろう-37 デジタル民主主義&公益社会―11

 宇宙開発をめぐって中国が独自の宇宙船を打ち上げてアメリカを中心とする国際開発グループとは別に開発しています。
 NHK BS4Kで本年(2021年4月12日)にウルトラQ第3話の「宇宙からの贈りもの」が4Kリマスター版として放映されました。
 ウルトラQは私の学生時代の特撮ドラマでした。
 私はウルトラQと金の亡者が変身したコイン怪獣カネゴンのキャラクターグッズを持っています。
 「ウルトラQ」の第3話「宇宙からの贈りもの」は私が医学部を卒業する頃の1966年1月にTBS放送系列で放映され、監督は円谷一、脚本は金城哲夫の作品です。
 人間が火星に向かって打ち上げたロケットから地球に送り返されたカプセルにうずらの卵大で金塊のような丸い卵が二つ包まれていました。
 その丸い卵から誕生したのが火星怪獣ナメゴンです。
 登場人物である一ノ谷博士が「火星人が地球人のやみくもな宇宙開発に対する警告としてナメゴンを送り込んだ」(Wikipedia、ウルトラQの登場怪獣)と解釈しました。
 私はNHK BS4Kで語られた次のような一文をノートに記録しました。
 「戦争をしたり、人種差別をしたり、ひどいところではまだ人身売買だって行われている。もっともっと地球そのものが平等にならないと」とあります。

 1966年に放映されたSFアニメで語られたこと2021年の現在では、地球破壊的戦争の危機が高まっており、無人ハイテク兵器の開発競争まで加わって争っています。
 上述の人種差別人身売買のみならず加えて、貧富の格差が著しくなりました。
 非民主的な全体主義国家やテロ集団による脅威と独裁によって、非人権的、独善性は強くなっています。
 さらに、地球環境危機を招いています。

 そのような状況で火星や宇宙に向かえば、人類同士の宇宙戦争の危険があります。
 1966年当時より激しい宇宙からの叱責や怪獣の襲来を受けることになるのは必然だと思います。
 最近、いずれもアメリカの富豪ですが、けた外れのお金持ちのヴァージン・ギャラクティックのオーナーであるリチャード・ブランソン、Amazonの共同創設者ジェフ・ベゾスによるブルー・オリジン、また、電気自動車でトップを走るテスラグループであるスペースXの創業者イーロン・マスクによって民間人だけによる完全自動宇宙飛行を行いました。
 スペースXのクルードラゴンでは搭乗者はパイロットは搭乗せずに民間人4人だけが乗った完全な自動飛行で3日間の地球を国際宇宙ステーションより高い飛行で周回したのです。
 スペースX社は2023年には約6日間の月の周回旅行、2030年代には火星への上陸までを計画しています。
 まさに、「ウルトラQ」の火星への飛行です。

 地球環境が破壊されて人間が住めなくなってもお金持ちだけの現代版"ノアの方舟"として脱出することにもなりそうです。
 どんな「宇宙からの贈りもの」が地球に送り返されるかが心配です!?
 アメリカに国籍を移してしまった日本出身の真鍋淑郎はCO2によって地球温暖化予測の科学的モデルを発表したのです。
 ノーベル賞選考委員会が如何に地球危機を心配しているかを示しています。

「天命起臥之道」に生きる
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