愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

知って得する鉄道旅行術

鉄道ライター/安城学園高校教諭
山盛 洋介

こんなにあります"お得なきっぷ"

以前、ここでご紹介した「青春18きっぷ」以外にも、お得なきっぷはたくさんあります。利用できる期間や条件さえクリアすれば、通常の運賃・料金よりもはるかに安上がりになることもあります。「知らなきゃ損」というものですから、駅のポスターや時刻表などを注意深くチェックしておきたいものです。

1.「青空フリーパス」
JR東海の名古屋地区(名古屋を中心に、二川・飯田・武豊・木曽平沢・下呂・美濃赤坂・米原・亀山・伊勢奥津・鳥羽・紀伊長島までの範囲)が1日乗り降り自由となるきっぷで、土曜・休日・年末年始のみ利用でき、発売額は2,500円(こども1,250円)です。快速・普通列車にしか乗れませんが、特急券などを別に買えば、在来線の特急・急行や指定席・ホームライナーなどにも乗れます(新幹線は乗れません)。
範囲が広いので、特に中央線で木曽路をめざしたり、飯田線の旅を楽しんだりするにはもってこいのきっぷといえましょう。1日2,300円見当となる青春18きっぷより若干高いですが、青春18きっぷの利用期間外でも使えるのが魅力的で、週末のお出かけに重宝します。フリー区間内の駅のみどりの窓口や自動券売機で発売しています。


2.「休日乗り放題きっぷ」
「青空フリーパス」の静岡地区版。東海道線(豊橋~熱海)と身延線・御殿場線全線が1日乗り降り自由になるきっぷで、土曜・休日・年末年始のみ利用できます。発売額は2,600円(こども1,300円)です。「青空フリーパス」同様、特急券などを別に買えば特急列車にも乗れます(新幹線は除く)。
豊橋から東がフリー区間になっていますので、豊橋より西から出発する場合は、豊橋まで別途きっぷを買って乗車し、豊橋で「休日乗り放題きっぷ」を買い求めましょう。土曜・休日は名古屋~豊橋間が1,500円で往復できる「豊橋往復割引きっぷ」を発売していますので、このきっぷをつなげて使えば名古屋から4,100円で熱海や甲府まで往復できることになります。


3.「奈良・大和路ファミリーきっぷ」
「JR時刻表」にも掲載されておらず、知る人ぞ知る存在ですが、旧国鉄時代から続く歴史の長いきっぷです。ファミリーとは言うものの、1人でも使えます。京都・奈良地区のJR線が乗り降り自由で、往路は関西本線(亀山経由)でフリー区間に入り、復路は往路と同じ関西本線経由のほか、京都から東海道本線・東海道新幹線経由でもOKです(ただし新幹線利用の場合、特急料金は別払い)。
8日間有効と有効日数が長い割りに発売額が安く、名古屋市内発着で4,940円。名古屋→木津→京都→名古屋と一周の片道きっぷを買うと5,250円ですから、それよりも安くなります。また、フリー区間内はもちろん、往復の経路上でも途中下車ができます。他の駅からの発売もあります。奈良・京都に腰を落ち着けてじっくり旅したい人におすすめのきっぷです。


※きっぷの詳細・利用条件などについては、お近くの駅などで改めてご確認下さい。
知って得する鉄道旅行術
このページの一番上へ