文化講座
第11课 你 在 干 什么?
Dì shíyī kè Nĭ zài gàn shénme?
動詞述語文(5)
あなたは何をしているのですか。練習問題をやっているのですか。
いいえ。私は本文を読んでいるところです。
みなさんは何を聞いているのですか。
私たちは中国の音楽を聞いています。
近ごろ王先生はお体の具合はいかがですか。
ご存知なかったのですか。先生は病気になられて今入院中です。
今何時になりましたか。時計をお持ちですか。
あいにく時計をし[持っ]ていません。
あなたは横になって何を見ているのですか。
日本語の新聞を読んでいるところです。
駅はここから遠いですか。
そんなに遠くありません。歩いて行っても十分もかからないでしょう。
新出単語
在 zài [副] (動詞の前に用い、動作が進行中であることを表す)...している | 住院 zhù yuàn [動] 入院する |
表 biăo [名] 時計(身につけ携行できるもの) | |
正 zhèng [副] (動作が進行・持続中であることを示す)ちょうど...(しているところだ) | 偏巧 piānqiăo [副] ちょうど、折りあしく、折よく |
躺 tăng [動] 横になる | |
作 zuò [動] 行う、する | 车站 chēzhàn [名] 駅、停留所 |
课文 kèwén [名] 教科書の中の本文 | 离 lí [介] ...から、...まで |
~着 ~zhe [時助] (動作の持続を表す)...している、...しつつある | 远 yuăn [形] 遠い、離れている |
音乐 yīnyuè [名] 音楽 | 大 dà [副] ("不"の後につけて)あまり...でない、あまり...しない |
王 Wáng [名] ワン(姓) | 用不了 yòngbuliăo [動] (多くて)使いきれない |
病 bìng [名] 病、病気 |
文型:動詞述語文(5)
[文法]進行および持続を表わす文
- 進行相
1) 中国語にはテンスがないので、一つの動作が進みつつあることを強調する場合、進行相を用いてこれを表わす。進行相には、いろいろな形式があるが、〔他们吃饭〕を基礎文にすれば、次の諸相をみることができる。
他们吃饭呢。--彼らは食事中です。(以下同様)
他们正吃饭(呢)。
他们在吃饭(呢)。
他们正在吃饭呢。
2) 進行相は、現在形に用いるほか、過去または未来の動作が、あるときに進められていたとか、進められているだろうとかいうような場合にも進行相が用いられる。例えば、
昨天我到医院去看他的时候儿,他在请医生(yīshēng)给看病。
--昨日私が病院へ彼を見舞いに行った時、彼は医師の診察を受けているところでした。
要是(yàoshi)你明天第(dì)二堂(táng)课去他们的教室(jiàoshì),他们一定在学习中文。
--もしあなたが明日の2時限目の授業に彼らの教室に行ったら、彼らはきっと中国語を学習しているはずです。
3) 進行相の動作の否定は、"没有"をもって行なう。
我去他家的时候儿,他还没有学习。
--私が彼の家へ行った時、彼はまだ勉強していませんでした。 - 持続相
1) ある動作が始まってすぐ終わるのではなく、持続性をもっていることを強調する場合、持続相を用いてこれを言い表わす。持続相は持続性のある動詞の後に接頭語"着"をつける。
你们在椅子上坐着吧。
--皆さんは椅子に腰掛けていてください。
你怎么站(zhàn)着? 坐下吧!
--あなたはどうして立っているの、座っていて。
他手里拿(ná)着一本中文书。
--彼は中国語の本を一冊手にしている。
上例文中の動詞"坐""站""拿"は元来動作を表わす動詞であるが、それらに接尾語"着"がつくと、動作から状態に変わる。
2) 進行中の動作は、しばしば持続している動作でもあるから、接尾語の"着"をつけて、進行相から持続相に変化することを表わす。
大家(dàjiā)正开着会呢。
--皆さんは会議中です。
他们谈(tán)着话呢。
--彼らは談話中です。
3) 動作そのものは完了したけれども、動作によって得られた結果は持続している、という内容のものもある。
他带着手表(shŏubiăo)呢。
--彼は腕時計をしています。
黑板上写着许多(xŭduō)汉字。
--黒板に漢字が沢山書いてあります。
她穿(chuān)着很漂亮(piàoliang)的衣服(yīfu)。
--彼女はとてもきれいな服を着ています。
桌子上放(fàng)着很多书。
--机の上に沢山の本が置いてあります。
4) 持続相の否定も、"没(有)"をもって行なう。
门没(有)开着,窗户(chuānghu)开着呢。
--ドアーは開いていませんが、窓は開いています。 - 連動文
〔V+"着"〕の形で状況語として、次に続く動詞の表わす動作の方式を説明したり、あるいは同時に進められている動作を言い表わしたりするのに用いられる。
他们每天骑(qí)着自行车(zìxíngchē)上班(shàngbān)。
--彼らは毎日自転車で出勤します。
孩子们常常在家里看着电视吃东西。
--子どもたちはいつも家でテレビを見ながらものを食べます。
関連語句
托儿所 tuō'érsuŏ (託児所) |
初中 chū-zhōng (初級中学[中学校]) |
高等学校 gāodĕng xuéxiào ([総合]大学) |
西医 xīyī (西洋医学・医師) |
幼儿园 yòuéryuán (幼稚園) |
高中 gāo-zhōng (高等学校) |
中医 zhōngyī (中国医学・漢方医) |
|
小学 xiăoxué (小学校) |
学院 xuéyuàn (単科大学) |
西药 xīyào (西洋医学で用いる薬材) |
|
中学 zhōngxué (中学校) |
中药 zhōngyào (漢方薬) |
日本語と中国語(1)
「動作」「状態」の表現上の特徴は各国によって異なるところがある。例えば、印欧語ではフランス語はより抽象的な表現をとる。例えば、「動き」を表わす"aller(〔ale〕行く)"が徒歩でも車でも基本的に一様に示されるが、これに対して、ドイツ語では、より具象性に富み、同じ「行く」にしても、例えばgehen(〔΄ge:ən〕歩いて行く)とfahren(〔΄fa:rən〕乗り物に乗って行く)のように、別個の語彙形態をもつ。
それでは日本語や中国語はどうかというと、日本語の方は元来抽象的で、語彙と音節の数が少ない言語であったが、偶然隣り合わせた中国の文字、すなわち漢字を借りてうまくこれを利用することにより、部分的に具象的な表現をとり得る特徴をもつことになる。例えば、同じ「なく」といっても、中国語にある「鸣、啼、泣、涕、哭、号......」といった諸相を日本語でも使い分けられるようになった。
なお、中国語の具象性を示す他の動詞の例として「もつ」がある。
「もつ」
拿 ná 手にもつ
带 dài 身につけてもつ
端 duān 器物を平らにもつ
捧 pĕng 両手でささげるようにしてもつ
托 tuō 手のひらにのせてもつ
提 tí 手にさげてもつ
有 yŏu 所有する
このことから中国語は、日本語の抽象性と違って、ドイツ語や英語と同様、より具象性に富む言語であることがわかる。