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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

推し活

一番気候が良く過ごしやすい季節です。行楽日和の良いお天気が続くといいですね。カメラを持って出かけるだけでいつもの見慣れた風景もなぜか新鮮に感じると思います。

*今回掲載の写真は、5月の新緑のイメージでまとめてみました

"推しの子"という漫画、アニメの影響から生まれてきた言葉で『推し』と言うキーワードをよく耳にします。元々は自分がお気に入りの応援しているアイドルを指す意味で使われた言葉だと思いますが、最近では『推しの店』『推しの風景』など自分のお気に入りをInstagramやストーリーズで紹介するときのキーワードとして使われているようです。これもSNSから発信された流行語かもしれません。それらの行動が「推し活」としてアイドル系のオタク用語以外でもいろいろと使われています。少し前の『映える風景』『絶景の・・・』的な感じで『推しの風景』として使われるようですね。

世界中に自分のお気に入りの風景を写真で紹介すれば瞬く間に広がり次の日にはたくさんの人が集まってきます。Instagramの影響は写真という情報で見たら瞬間で理解できる表現手段として世界中に広まります。外国の人の持つイメージの日本は今や富士山、京都だけではなく地方の静かな場所でさえそこが映える写真が撮れれば一躍有名地になってしまいます。5月の連休でもたくさんの外国の訪問者の姿が見られると思います。先日ストーリーズで北海道の丹頂鶴を撮影しているたくさんの外国人の姿が紹介されていました。絶景地に集まる日本のアマチュアカメラマン達と同じ感じで撮影している姿を見て世界的に映える写真の追っかけ姿は同じなんだなぁと変な感心をしました。写真人口が増えることに比例するようにその地元の方達に迷惑をかけていることも確かな事実だと思います。撮影時の禁止区域には絶対入らないことや地元の方との上手なコミュニケーションをとってこれからも永く撮影できるようにマナーを守っていきたいですね。

今月の一枚


春の田植えに合わせてここのダム湖は水量が増えます。その時には森の低い位置に生えている木々が水没しているかのように見えます。風が止むと湖面に反射する新緑が綺麗に映ります。この時期にしか見えない光景です。
滋賀県蒲生郡日野町・日野川ダム


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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