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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

気持ちよい絵作り

今年の梅雨入りは早かったですね、その分梅雨明けも早くきてくれるとありがたいですね。小雨程度の日であればそれを楽しむ気持ちでシャッターを押せば新しい視線で写真を作れるのではないかと思います。
この時期は丁度新緑が綺麗な季節と重なりうまく水世界を組み合わせればとても心地よい作品ができるのではないかといつもそのタイミングを心待ちにしています。機材のメンテナンスや雨具の準備などちょっと面倒かもしれませんが、その先に見える美しい風景を期待しながらこの時期ならではの写真を撮っていきたいですね。

見ていて気持ちよい写真はやはり第三者(鑑賞側)にも強い共感を得ることができると思います。自分が『美しい、綺麗』『何か分からないけど今とても感動している』そう感じた時がカメラを構えてシャッターを押すタイミングだと思います。その時もう一度目の前の光景を観察し直してみて下さい。何に興味を惹かれて感動しているのかが見えてくるはずです。その時の光だったり色味の組み合わせだったり主になる被写体の魅力的なホルムだったりと色々な姿でカメラマンに感動を与えようと目の前に現れてきます。器械であるカメラの設定をどう組み合わせればその感動を残すことができるのかを考えます。

写真の基本を知っていればその設定組み合わせが分かってきます。
シャッタースピード、絞りの数値、ホワイトバランス、色味の合わせ具合、ピント位置の設定、レンズの焦点距離の選択などを考えましょう。その時に少しだけこの一枚の写真を見てくれる人のことを思い浮かべます。『この仕上がりで気持ちよくみてくれるかな』と思い浮かべるだけでシャッターを押す瞬間の見切りができるはずです。
夜明けや夕方の薄暮の色合いは次々と変化していきますからこの練習はとても重要になってきます。シャッターを押す瞬間は妥協しない、これはとても重要なことです。最高の気持ちよさを伝えたい・・・そんなスタイルを自分に課すことから絶景写真と呼ばれるジャンルが確立されていくのだと思います。近くでいつも見慣れている風景でもそんな気持ちで被写体を見れば自分だけの絶景が見えてくるのではないでしょうか。その時もう一度この一枚に『気持ちよさ』が写っているかを自問自答してみて下さいね。

今月の一枚

三重県の青山高原にあるメナード青山リゾートのハーブガーデンです。
カモミールや写真のラベンダーなど色々なハーブが初夏に咲きます。
5月から7月初旬のハーブが咲き誇る時が見頃、撮り頃です。
写真はラベンダーです。6月中旬~下旬


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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