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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

好奇心

そろそろ今年の夏の計画をたてて準備をしている方もみえるでしょうね。夏はやはり行動的になるのでしょう。日照時間も長くなり撮影も早朝から夕方までたっぷりと楽しむことができます。デジタルカメラの高性能化により星空撮影など深夜まで撮影をされる方もいらっしゃるでしょう。まずはしっかりと体力をつけておきましょう。


以前"感性"という章で、個性的な写真はその人の感性が写真の中に感じられるというようなことをお話ししました。なんでもいいから好きに撮ればそれが感性なのだというのではなくてよい写真だなぁと感じる写真にはその人(撮影者)の背景に見える生きざまのようなものを感じとれる何かが写っているものだと思います。

初対面の人と話をするとき、まず外見や言葉遣いから相手を判断していこうとしますよね。顔の色つややちょっとした仕草なども注意して見ているのかもしれません。それと同じように一枚の写真を意識して見ていけばその作者がどのような気持ちでシャッターを押しているのかがなんとなくわかり始めます。フォトセラピーという分野があるようにその人の普段の生活感情まで感じられるかもしれません。今まで明るい写真が多かったのに急に暗い写真が増えていれば「ん?何かあったの?」と気になるものです。自分らしい写真を追求していけばいくほど日常の感情が写真に投影されていくものだと思います。

永くお付き合いのある教室の受講生だとそのあたりの変化がよくわかります。被写体への好奇心の変化が感じられ「あっ、今この人は熱心さが強くなってきているな」と思うこともしばしばあります。感性を磨く一つの要素はこの好奇心を抱くことかもしれません。
好奇心の数が多ければ多いほど被写体への思いや感じ方が増えていきます。自分の見ている好奇心の先を一枚の写真に閉じ込める、もちろんそれを誰かと共有するためにカメラの最適な技術を駆使しなければいけません。写真の世界での感性は、もって生まれたものではなく自分を取り巻く被写体に好奇心をもってしっかりと見つめていくことでできあがってくるものだと思います。この好奇心がないと此処をこう撮りなさいというアドバイスに基づいたその場の複写写真にしかならない可能性があるでしょうね。

好奇心旺盛な夏を過ごしていきましょう。

(今月の上手くなるポイント)
光の状況をよく観察してみましょう

自分がきれいだなぁと感じるとき、その被写体にどのような光が当たっているのかをよく見てみましょう。この繰り返しから自分が好きな光線状態が見つかるはずです。
順光が好きなのか、逆光気味が好きなのかがわかればいつも同じような方向から写真を撮ることが簡単にできるようになるでしょう。

筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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