愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

フィーリング

いよいよ年末が押し迫ってきました。新型コロナに振り回されて予定していた計画を余儀なく断念された方も多いのではないでしょうか?寒さが増し新型コロナの猛威が来年度に持ち越される勢いで少し憂鬱ですね。油断せず対策をしながら新しい年を迎えたいものです。

皆さんの写真世界はどうでしょうか?今年一年を振り返って充実した作品に出会えたでしょうか?出かけた先での撮影は自分の思った通りにできたでしょうか?新しい機材を購入された方は満足のいくカメラやレンズだったでしょうか?このような事柄を思い返してみることはその反省点を見つけることで来年度の進展に繋がってくるでしょう。満足できたと思える方は場所や制作方法や使う機材との相性(フィーリング)が合ったからだと思います。ピタッとフィーリングが合えば写真の感性が冴え渡りそれが個性的なものへと繋がっていくでしょう。フィーリングが合うということが物事をスムーズに進めていくキーポイントだと思っています。カメラもいくら高級機だからといっても自分の手に馴染まなければ上手く使いこなそうという気になれませんよね。価格の差が大きいレンズも自分のイメージに近づけた仕上がりになるものでなければすぐにカメラバッグの奥に仕舞いがちになると思います。

※上の四枚の写真は、冬の明治村での撮影です。ソフト効果が出るレンズで現実感覚から少し離れた世界観を感じられれば良いなと思っています。

新しいことへの挑戦、例えば次の作品展に向けてどんな写真を撮っていくのか、新天地を旅して新作を求めるのかなどを考えることはとても楽しい時間です。でもいざ行動へと移る時大切にすることは(フィーリング)が合うかどうかをまず初めに考えなければすぐ挫折に繋がります。写真の場合、カメラ機材とのフィーリングがまず最初だと思います。撮影の内容をより充実させるために自分のカメラ、レンズをこの年末にじっくりと考えてみるのも良いのではないでしょうか?そしていつもお伝えしているように自分の好きな画角を見つけてそのレンズのクセを上手く使いこなしていけばそれが個性的な写真を生み出していくことでしょう。

今月の一枚

この写真は、海津の木曽三川公園で撮影しました。毎年年末の会場にはいろいろなテーマでイルミネーションが行われます。その一部分を切り取るように撮影しています。背景が玉ボケになるよう、絞り値を開放値に近いところで設定します。三脚が使用できれば持参します。使用不可の会場であればISO感度を3200ぐらいに設定すればカメラブレも防げます。玉ボケによる色の美しさを見せる感じでホワイトバランスも設定します。注意点はシャッタースピードとイルミネーションの点滅がうまく合わないと綺麗に写らない場合がありますからいろいろ変えて撮影します。この近くでは、なばなの里、ラグーナテンボス、138タワーパークなどの会場が賑やかなイルミネーション撮影ができます。防寒をしっかりとして出かけましょう。
 来年も皆様にとって良き年になりますように心からお祈り申し上げます。


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

デジタル写真の楽しみ方
このページの一番上へ