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デジタル写真の楽しみ方

(社)日本写真家協会(JPS)会員・フォトス ハットリ 代表
服部 辰美

去年と違う写真をめざす

寒さもそろそろピークを迎える頃になってきましたね。冬しか撮れない写真を頑張ってみえることだと思います。日の出や夕日の撮影時間帯も無理なく撮れる時期ですから狙い目ですね。少し注意深く観察すればこの時期ならではの風物誌も見つかります。冬ならではの柔らかく長くのびる影なども面白いですね。寒さに負けず頑張りましょう。

(↑冬の雲は変化が激しく単調になりがちな空間を
うまくバランスを撮ってくれる被写体です)

☆新しいものの見方を探して見る

お気に入りの場所などをくり返し訪ねて被写体を探すことは、新しい発見の第一歩でもあります。前回訪れた時には気が付かなかったことが次の時に見つかることがよくあります。
でも帰宅後に写した画像をモニターで確認すると以前撮影したものとあまり変わりばえがしてなくて被写体を見つけた時の感動とちょっと違ってみえることがよくあります。
どうしてなのか考えたことがありますか?

◇アプローチの仕方がいつも同じになっていませんか?

1) 被写体とカメラの距離感がいつも同じぐらい
ときどきは思いっきりその素材を離れて見つめてみたりもっといつもより近づいて観察してから撮影に入る。

2) 絞りとシャッターの組み合わせがいつもカメラ任せ
プログラムオートで適正露出だけを気にして絞りが幾つぐらいで撮影されているかを気にしない。これはボケ具合などを考慮しないで撮影することにつながります。
絞り優先モードやシャッター優先モードなどで意識的に選択できることをやってみましょう。

3) 撮影に出かける前に参考写真などを見てこう撮ろうと決めてしまう。
いろいろな構想は必要だがそれに縛られて他の面白そうなものを見過ごしてしまうことにもつながります。ここはこのレンズでと決めてしまうことも同じ意味になります。撮影現場で被写体をよく観察することからレンズ選択や他の設定が決まることを意識してください。

(↑手前の被写体と奥の被写体の関係を意識しながらものを見てみることも大切です)

以上のことを以前撮影したデーターのファイルから確認すると自分の癖の様なものが見つかるかもしれません。去年と違う写真をめざそうとされてる方は是非一度実践してみてください。いつも立った位置から撮影しているのを少しかがんで低い位置からカメラを構えるだけでも新鮮な写りを味わえるのですから。
写真仲間のグループ撮影も楽しい時間ですが、撮影中は人と違った場所を探す意気込みが必要ですよね。そんなところから個性的な作品が生まれてくるのです。
寒さに負けず頑張りましょう。


筆者のブログには、デジ一眼やコンデジで撮影したものを
いろいろ掲載しています。
PHOTO COLOR
http://tatumiiro.exblog.jp/

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