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幸福寿命・Well-being Lifetime

Wellbeing Specialist & Designer
アップグレーズ狂人 UpGrades Crazy
医学博士 山中直樹

Well-being120(120歳まで幸せに生きる)・・25 自然ジネンの生きがい Well-being120-7:新しい日常・The New Normal-3

 日常はコロナ禍にあっても、半導体、量子技術、DX、蓄電池、水素エネルギー、脱炭素技術に加えて生命科学についてなどを如何に研究、発展させるかが問題になっています。
 生命科学では、DNA編集技術、生命再生技術、生体材料などが競われています。
 この5月に『日本経済図説 第五版』(宮崎勇ら著)が出版されて我が国の置かれている状況が判ります。
 コロナ禍によって、我が国がワクチン開発で国家的な愚かさを顕わにしました。
 『日本経済図説』が示すような我が国の硬直化した状況は、生産性が高められていない現実が理解できます。
 科学技術的な発展を有効に取り込んで現実の動的変化に対応することなく、過去の成功体験世代がいまだに社会的に君臨している現実が問題だと思います。
 我が国の生命科学とその技術はワクチン開発に必要なレベルにあると思います。
 アメリカ、英国、ドイツが一年程で開発したワクチン開発競争に加わる実力はあります。
 しかし、現実にそうした遺伝子レベルの研究・開発は申請されたのですが、我が国の科学技術研究費に何を選んで戦略的な投資をするかを選考する学者と称する人達も含めて我が国に蔓延している習俗体質を改める必要があります。
 我が国のワクチン開発に投じられたお金はアメリカの10分の1だったのです。

 半導体開発にあっては、コンピュータのデータ処理を担うCPU(中央演算処理装置)の半導体製造での技術力は、日本では最先端品は40ナノ(メートル)、中国は14ナノなのですが、台湾の会社TSMCは5ナノを2020年前半から量産しています。
 そして、年内には2ナノ製品の試験生産ラインを完成する予定であり、量産にかけた準備もしているのです。
 TSMCの独走にアメリカのバイデン政権は半導体競争に本気で参加します。
 TSMCは日本でも本格的な拠点を作ろうと計画しています。
 しかし、我が国には、「製造に不可欠な素材、製造装置」では優れています。
 半導体では、3次元実装技術の開発とその競争です。
 半導体素材にあっては名大のノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授が先端を切る窒化ガリウムを用いたウェハー開発は蓄電システム開発と共に先端を切っています。
 高品質な窒化ガリウムが低コストで量産できればウェハーや脱炭素革命に貢献できるのです。
 今やグーグルの「TPU」、アップルの「M1」などと自社で開発する半導体チップは戦略的転換の時代です。
 日本も再び科学技術立国として半導体の先端を走るチャンスなのです。

 半導体開発によって民主主義が発展するようなDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んで一人ひとりがWellbeingな生き方、生活が出来るような社会を築くのです。
 DXによって、すべての人たちがオンラインで自分の意見を持って政治や社会にも参加出来るようにしてWellbeing社会を構築して人権が尊重される社会を作ろうではありませんか!!
 加えて、地球環境、すべての動植物がWellbeingに生存出来ることが不可欠です。
 逆に専制的で独善的な非人間的社会にならないように一人ひとりが問題意識を持たなければなりません。

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