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幸福寿命・Well-being Lifetime

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アップグレーズ狂人 UpGrades Crazy
医学博士 山中直樹

Well-being120(120歳まで幸せに生きる)・・19 自然ジネンの生きがい Well-being120-1

 生命科学や工学、加えてコンピューターによって人間社会は大きく変わっています。
 寿命は120年時代となり、日々の生活習慣もデジタル時代となって激変しています。
 Society5.0時代です。
 私たちは人間らしい自然ジネン(自ら、自ずから)の120年の自分流の生き方が求められます。
 Well-being120とはすべての人たちが自分流の生きがいを持って120年を生きようとするプロジェクトです。
 最近は人生100年時代と言われたり聞いたりですが、智恵を持つ人間、ホモ・サピエンスは120年間を生きられると考えられます。
 現在、センテナリアンと言われる100歳以上の人口は2020年では8万人を超えて急速に増えています。
 2050年には50万人以上になると予想されているのです。
 現在の生存者で世界最高齢者は、日本女性で元気な117歳です。
 これまでの世界の公式記録で120歳を超えたのは122歳でフランスの女性・ジャンヌ・カルマンさんがいます。
 人間が120歳を生きるのは夢ではなく妥当な年齢なのです。
 既に取り上げましたが、グーグルは今世紀中に人間が"死"な無くなる計画を進めています。
 遺伝子を編集する技術、組織や臓器を再生する技術、更にはITや人工的な生体材料や臓器などとあらゆる科学技術によって寿命を延ばそうとしていると思います。
 量子力学が発展した時代に、サイバネティクス(cybernetics・人工頭脳学)と言われた通信工学と制御工学を融合して、生理学やシステム工学を結ぶ学問が発展しました。
 現代はデジタル技術と人類が端末を脳や体内に埋めて、融合、協働して一体化しようと研究開発が行われているのです。
 しかし、Well-being120での120歳はそうしたサイボーグ的な人間や新人種として生きようとはしていません。
 どこまでの科学技術的な方法を受け入れて生きようとするかは一人ひとりの判断によると思います。
 Well-being120は基本的には食、運動、文化や仕事、社会的なつながりを生かして自分が望むような120年を生きようとするかを目指しています。
 寿命だけではなく、介護的支援を受けないような健康寿命を生きようとするかも本人の希望で変わるのです。
 Well-being120は自分自身が求める充実感、満足感、幸福感を求めることが大切で、必ずしも健康寿命である必要はありません。
 Well-being120は一人ひとりが自分の価値観や意志を大切にしながら公益性を持ってデジタル時代、生命科学時代を自分流の生涯の達成を第一とします。

幸福寿命・Well-being Lifetime
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