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幸福寿命・Well-being Lifetime

Wellbeing Specialist & Designer
アップグレーズ狂人 UpGrades Crazy
医学博士 山中直樹

Well-being120(120歳まで幸せに生きる)・・12
新型コロナウイルス後は社会が変わる

 私たちの日常を脅かしている"COVID-19"後では人間社会は国の内外の関係や個人の生活も大きく変わります。
 利益第一の資本主義大転換が必要になり、国連の理念SDGsを基本に「誰ひとり取り残さない・No one will be left behind」であり、「持続可能な地球環境を保つ」を基本理念とする助け合いの社会です。
 COVID-19は貧困、紛争国や新興・途上国でも終息なくして終わりはありません。
 違いを超えた連帯と協働する利他主義民主主義をキーとしなければなりません。
 今回のCOVID-19は、コウモリに宿っているRNAウイルスが人間にも感染する変異をしたがSARSの時のような初期対応がなくパンデミックに猛威を振るうようになった可能性があります。
 最近は次から次と各種のコロナウイルスが人間に感染する脅威となっています。
 日常的に感染、流行する風邪は4種類のコロナウイルスが原因となっています。
 2002年に中国広東省で発生したSARS-CoV重症急性呼吸器症候群として人間に感染して重症肺炎を引き起こしました。
 やはりコロナウイルスでコウモリの一種が自然宿主と考えられています。
 2012年にサウジアラビアで発見されたMERS-CoV中東呼吸器症候群と言われるコロナウイルスです。
 致命率は34.4%と言う高さでした。
 ヒトコブラクダに風邪症状を起こすコロナウイルスが人間に感染するようになりました。

 人類が自然と対峙して科学的な研究によって生物や化学、更には物理的に解明、解き明かして地球の自然環境を利用し原子力発電所のように人工的に変えています。
 地球の地下に眠っていた化石遺物を石油燃料に発展させて自動車などの燃料に使い、化学成分を可塑性物質の合成樹脂・プラスチックとして私達の日常生活には必要不可欠となった衣類、ストッキングや食品の包装などとして利用され氾濫しています。
 その結果として人類は地球温暖化や海洋を含む環境汚染や核汚染など自然や人間生活の環境を破壊する程に変えました。
 人間や動植物の生活の場を奪うだけではなく、アラスカの永久凍土が熔けて世界中で猛威を振るったスペイン風邪が再び復活して私達に危険なパンデミックな流行が起こる可能性があります。
 地球環境、自然環境の破壊は人類のみならず動植物や微生物の変化を誘発します。
 新型コロナ同様に現在のような人間や国家の欲望による矛盾を暴き出しているのです。

 宇沢弘文が主張したような人間や自然にやさしい共益社会が大切になります。
 すべての人に必要な「社会的共通資本」は利益の対象とせず「誰一人取り残さない」ように、違いを乗り越えて支え合う社会です。
 地球温暖化ガス対策も緊急課題であり、新型ウイルス対策と同様に気候変動や働き方と経済活動の在り方を考えるチャンスです。
 ブッダの言う「諸法無我」で権力や我欲が入る余地のない基本的人権のような自然法や科学的法則や事実の理法を大切にしよう。
 ブッダの教え:「諸行無常 諸法無我 涅槃寂静:すべての事物は移り変わる 自然や人類の自然法は我欲、煩悩を越えて無私の心で穏やかになって考える」が求められます。

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