文化講座
Dr.ビュート流もう一つの栄養情報・・21
Dr.ビュート流低炭水化物・高~中脂肪・高蛋白質ダイエット―4
国際的に通用するダイエット法として、6年間に及ぶ無作為栄養介入試験で地中海ダイエット法と共に優れているとされるアトキンスダイエット法は超低炭水化物・高脂肪食ダイエット法です。
アトキンス法での三大栄養素の炭水化物・脂肪・蛋白質の摂取カロリーバランスは次のようです。
炭水化物摂取:初めの2週間は1日20g(5%)以下です。
その後は40g以下、最大120g以下としています。
脂肪摂取:60%
蛋白質:35%
Dr.ビュート流ダイエット法は次のようになります。
炭水化物摂取:Dr.ビュート流では低グリセミックインデック(低GI)ス&低グリセミック負荷(低GL)食としていますから、既に取り上げましたように単純には比較できません。
日常的には白米、精白粉小麦を用いた食材、食品や料理および砂糖含量の多い食材、食品や料理を控えるを基本とします。
以上を控えることによって、1日150g以下の炭水化物摂取となります。
1日130gの炭水化物摂取をする人では20~26%炭水化物割合位となります。
脂肪摂取:35%以上
蛋白質摂取:40%以下
通常的な言い方をすれば低炭水化物・中脂肪・高蛋白質となります。
Dr.ビュート流はアトキンス法に比べますと炭水化物はやや多め、脂肪は少なめ、蛋白質はほゞ同じレベルと言えます。
高蛋白質食は腎機能に問題があるのではないかとの指摘がありましたが、最近、腎障害がない人では問題なしとの論文が発表されました。
高動物性脂肪食についても最近、次のような論文が出ました。
動物性の脂肪酸を普通の不飽和脂肪酸を含む植物油と交換すると、心血管病も含めて死亡の危険が増すとの結果でした。
次回、取り上げたいと思います。