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Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

「心の豊かさ」「心のつながり」を第一とした生き方-2

 成長(Growth)"正義"とする時代の終焉は近づいていると思います。
 鳥獣や魚を含む自然界資源の乱獲や乱用によって環境破壊は限界となっており、地球は悲鳴を上げています。
 人類は、今だ、国境、宗教、民族、差別や偏見、貧困格差や利害などをめぐった憎しみ合いや憎悪を相互に増し、争い、殺戮や戦争を繰り返しているのです。
 科学技術やAI(Artificial Intelligence)&IoT(Internet of Things)が発展しても、お互いの寛容の心は育たず、逆に暴力や殺戮の残酷さは増しています。
 人それぞれが価値観の違いを認め、お互いに希望、夢、目標を持って、体力と気力を養い、前へ前へ進める社会を発展させなければなりません。
 その必要条件は次のようだと思います。
 自分だけでは目的を達成することは出来ないのだとお互いに認め合うことが、まず、必要不可欠です。
 その上で民主主義国家の必要条件たる「価値観による選択の自由」があり、お互いの意志によって選択する自由があるのです。
 お互いの価値観の相違を認め合った上で、共有すべきは、基本的人権の保障であり、法律やお互いの約束、ルールを守る自由、義務と責任があります。
 男女、貧富、人種や宗教などによって基本的人権に差別があってはならないのです。
 しかし、現実の偏見、差別・格差や憎悪は国境、国家権力、宗教、民族と称するような閉鎖的な集団や国家が最大の障害となっていると私は思います。
 過剰な被害者的な意識集団となって暴力的となり、逆に権力を持った場合は偏狂な強がり、勇ましいと勘違いをして争い、殺戮をしてはならないのです。
 縄文時代の日本列島では一万年以上の長きにわたって集団による殺戮を行っていません。
 人々が「心の豊かさ」「心のつながり」があるような集落を作ってもテリトリーを拡げようと争うことなく、驚くような広域に及ぶ交易を行いながら平和に共存してお互いに補い合って暮らした歴史的事実を忘れてはなりません。
 縄文人はネットワークによってつながり、巨大な環状列石と言われるストーンサークルを多くの集落が共同して築いていました。
 その環状列石によって死者を弔い再生を願い、夏至の日の出、冬至の日の入りを知り、日時計状組石まで組んで自然の摂理を知って敬う文化文明を持っていたのです。
 日本列島は集団殺戮を行わず、自然と共に生きる平和を愛するのが伝統です。

Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー
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