文化講座
健康寿命&平和寿命と食&体力-1
人類が今日的な発展を遂げることが出来た第一の理由は二足歩行をしたことであり、四足歩行と比較すると4分の1のエネルギー消費で節約して歩くことが出来たのです。
一日約400キロカロリーのエネルギー消費をする脳に費やせたのです。
脳は考えるために全消費エネルギーの約20%を使っているからです。
第二は、動物、植物いずれであれ各種多様な食物を食べたことです。
自然環境が厳しかった時代でもエネルギーを節約して脳を使い二足歩行による移動と両手を使うことによって食物を確保する知恵と能力が他の動物より有利となりました。
エネルギー消費を少なくした移動が可能であり、加えて、肉食によって脳に栄養成分やカロリーを豊かに供給出来たために脳を発達させることになったのです。
肉と植物を食べることによって脂肪および蛋白質成分を補給し、植物からはビタミンやミネラルなどの機能性成分を補給出来ることは脳を発達させるためには極めて条件が良かったのです。
植物食材だけでは脳にとって最も大切なコレステロールや燐脂質などを豊富に補給出来ません。
人間の脳のコレステロールは全コレステロールの約25%を占めていますが、人体に占める脳の大きさの割合よりはるかに多くのコレステロールが必要だと判ります。
肉食は栄養成分やカロリー摂取にとって効率が良いことは、肉食動物と草食動物を比して食べている時間を見るとよく判ります。
ライオンなどの肉食動物は筋骨たくましいが毎日狩りをして食べる必要がないような食スタイルであり、サルやシカなどの草食動物はほとんど一日中食物を探して食べています。
以上のように人間が二足歩行をして効率の良いエネルギー消費を行って多様な動植物食材を手に入れて食べられたことにより、豊富にエネルギーや栄養成分を摂取することが出来ました。
その結果、脳が発達して知恵を進歩させることが出来たのです。
今後も人類が発達、発展し続けるための条件は、二足歩行と両手使用が可能な体力と知恵を発達させる食生活や体力がキーだと判ります。