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Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

ハッピーかい!若さの秘訣かい!-4

 「ハッピー&若さ」は一人ひとりが自分流の生き方で目指すものをハッキリと持つことだ。
 自分がハッピーとなる為には、一人ひとりが何を求め、大切にするかによって変わる。
 人によっては「世間」「社会」の中で、「いい人」だと言われることを第一優先にしても、それはそれで生きがいとなり、ハッピーとなり、若さの秘訣にもなる。
 自分自身が何か具体的な目標を持っていなくとも「世間や社会」のニーズに応えることによって「いい人」となることが出来る。
 日本列島では、鎌倉時代以後に始まる浄土宗、浄土新宗や時宗などは他力によって「ハッピー」な世界に入ることが出来るようになり、適えられると考えられているのだ。
 それに対して、平安時代に始まる天台宗、真言宗や禅宗などは自力修行によって「ハッピー」の世界に到達しようとする。
 自力、他力の両にらみと言って良い生き方もある。
 「両にらみ」方式の難点は、自分流の思いと「世間&社会」との思いがズレてしまうことが問題となる。
 自分が「こんなに皆のことを考えていろいろやっているのに!」と他者との評価が自分が期待する評価とはズレてしまうからだ。
 「自分は悪くない症候群」になってはならない。
 自分が「世間&社会」の評価を気にしないで自分流の満足を求めた生き方をするならば、そのギャップに哲学者・ニーチェの言う「ルサンチマン」とならないことだ。
 「ルサンチマン」とは広辞苑によれば「怨恨・憎悪・嫉妬などの感情が反復され内攻して心に積もっている状態」としている。
 それ故に、ニーチェは「我欲すをなすを善となす!」として自分流の志・目標をハッキリと自覚した「生き方」を求める。
 自分自身が「何をなしたいか、どのように振る舞うか!」をハッキリとした生き方の方が、「生きがい」となるように思う。
 詩人・リルケの連作詩「ドゥイの悲歌」に詠われているように「如何にわたしが叫んだとて、天使の声を聴こうぞ!良し、天使の序列に連なる一人が不意にわたしを抱きしめようとより激しい存在の情熱に亡びるであろう!」とした方が内発的な満足、爽快感のある生き方となる。
 身体と心のコントロールに良い!
 大切なのは、どう成長するかだ!

Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー
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