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Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

ハッピーかい!若さの秘訣は-4 -毎日の食事- 果糖がなぜ老化促進物質か-1-

 毎日の食事にあって最も注意して食べなければならない栄養成分は糖質であり、果糖、ブドウ糖などがその代表。
 カロリー成分ではあるが、老化、生活習慣病にとっては最も危険な成分なのだ。
 糖質は炭水化物の主成分だ(炭水化物は糖質と植物繊維からなる)。
 食べると体内で分解されてブドウ糖や果糖などの単糖類となるのだ。
 ブドウ糖は速やかに血糖を上昇させるが、果糖は血糖上昇にはあまり影響しない。
 そのために果糖はヘルシー成分だとマスコミや口コミで言われることが多いが、ブドウ糖に負けず劣らず老化促進物質なのだ。
 今回は果糖が如何に危険成分なのかを中心に取り上げる。
 つまり、果糖が血糖を上げないから健康成分とは必ずしも言えないからだ。
 果物を食べるのは1日に200g以下に制限する必要があり、食品添加物である果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)を代表とする人工甘味料に注意するように言われる理由を考えてみよう。
 人工甘味料の異性化糖については次回に取り上げよう。
 果糖(フルクトース)が原因となる危険性は次のようだ。
 1)インスリンの働きが悪くなる耐性を誘発するから糖尿病の危険が増す。2)肥満(内臓脂肪、脂肪肝など)を誘発。3)高血圧の誘発。4)心臓、脳や全身の血管病の誘発。5)皮膚の老化、骨粗鬆症、関節炎や内臓機能低下の誘発。6)ガンの誘発。
 果糖は糖化物質である終末糖化産物(AGEs、Advanced Glycation End Products)をブドウ糖より作り易いから危険なのだ。
 「糖化」は活性酸素による「酸化」より肌や体を老化させると言われている。
 「酸化」とは活性酸素が老化やガンの原因となる危険があると言われていることでよく知られているが、その「酸化」に負けず劣らず「糖化」が老化・生活習慣病にとって危険因子なのだ。
 そのAGEsは既に取り上げたようにブドウ糖による糖尿病の指標となるHbA1cからも発生することでも知られている。

Dr.ビュート流の健康ライフ ー自分流のライフベネフィットー
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